『SDM』 VOL.21
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実に個性にあふれたチームがそろった今大会。その中でも特にひきつけられたクルーを紹介しよう!日本代表として挑んだFOUNDNATION CREW。初戦の相手は、2008年に敗れたロシアのTOP9。まさに運命の対戦だ! お互いルーティーンを得意とするチーム対決とあり、非常に内容の濃いバトルとなったが、僅差ながらもFOUNDNA-TION CREWが優勢に流れをつかむ。しかしジャッジ判定は3対2とTOP9に軍配! この判定には観客席から、ブーイングが起こるほどであった。惜しくも敗退という結果になったが、彼らは、日本のB-BOYシーンの進化をレペゼンしてくれたに違いない!両クルー共に激しいルーティーンでのせめぎ合いとなった決勝戦!明暗を分けたのは、そのルーティンの質であった。過去3年、世界的な活躍がめざましいロシアのTOP9は、タイトながら見慣れたルーティーンが多い。比べてフランスのVAGABONDSのフレッシュなルーティーンが際立つ展開に! 結果、VAGA-BONDSがバトルの流れをつかみ、みごと王者の座に輝いた!日本代表、残したのは記録ではなく記憶!FINAL BATTLEVEGABONDS(フランス) 対TOP9(ロシア)WINNER!!VEGABONDS(フランス)2010年において飛躍的な躍進を遂げたといったも過言ではないチーム。抜群のチーム力から生み出されるルーティーンでバトルの流れをつかみ、みごとベスト4に!U-TAN、自爆、SHOSEIなど個性的なメンバーの爆発力あるソロ。そして、切れ味のいい多彩なルーティンで確実にバトルの展開をひきつける。まさに、クルーの完成度の高さを感じさせてくれた。昨年より、本大会では日本のキッズダンス・チームが、ゲストとしてショーケースを披露。今年度は、日本予選で選ばれた“九州男児Jr”が登場。小さい身体からは考えられないスキルの高いパワームーヴで会場に大きな盛りあがりを巻き起こした!この日、最もオーディエンスの記憶に残ったであろうアツキとアサシンからなるNARUTO JAPAN!2人ながらハイスキルなルーティーン、個性的なソロムーヴで会場を完全に味方につけていた。2010年の今回は15周年という記念すべき節目の開催でした。メイン・コンテンツである3ジャンルのバトル、日本独自のプログラムであるキッズによるショーケース、そしてイタリアのB-BOY CICOによる、1990記録チャレンジなど、アニバーサリーにふさわしいコンテンツが満載で最高に盛りあがりましたね。まさにこの大会は、“リアルB-BOYシーン”と“一般の人が見ても楽しめるエンターテインメント”が両立するイベントだと強く感じました!PICK UP CREW & BATTLE UK B-BOY Championships WORLD FINALS 20102010.10.09(sat)-10(sun)@BRIXTON ACADEMY LONDON/UKNARUTO JAPANCrows EnsembleBody Carnival日本代表FOUNDNATION CREWJAPANESE ORGANIZER COMMENT 宮田 健男(日本予選オーガナイザー)More info http://www.aasd.jp世界を揺らした日本のキッズダンサーたち!決勝は強豪国ロシアvsフランスの戦いに!27

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