『SDM』 VOL.21
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5718才よりETCダンススクールの外部講師を務める。ガールズヒップホップ中心のレッスンが人気を博し、その実力を買われ、専属講師として社員に登用。現在、「学ぶ楽しさ」を伝えるため、レッスンのほか、イベントの企画制作、スクール運営業務にも携わる日本のストリートダンスが、エンタメ文化として成長する。このプロセスを多くの人が望み、奔走してきた中で、来年度、いよいよ大きな節目を迎える。そう、教育現場への参入だ。“ヒップホップダンスが「現代的なリズムのダンス」として、公立小学校で必修科目となる”という、確実に実現される未来。しかし、実情、その未来を目前にして、“ストリートダンス業界”と“教育現場”のどちらもが、先が見えないという“不安”に直面しているのではないだろうか。そこで本誌編集部では“ダンスを教える”ということに焦点を合わせ、様々な職業をクローズ・アップ。今回は日本で唯一、“専属ダンサー社員”が活躍する、「ETCダンススクール」のレッスンプロたちの仕事を通して、教えることの未来を見つめなおしたいと思う。ETCダンススクール専属ダンサーRIE〝プロ意識〟とは?―〝プロダンサー〞として意識していることは? ダンサーとしては、生徒たちの〝憧れの存在〞でいられるように心がけています。レッスン内だけではなく、イベントなどで生徒の前に立つとき、ステージ上で輝く姿もそうですが、リハーサルなど、本番以外でも、プロとして見本にならなければいけないと思って行動していますね。そういう踊る以外の面も見せることで、「プロダンサーってこうなんだよ」って教えることにつながっていくんじゃないでしょうか。―〝レッスン・プロ〞として意識していることは? ETCには「ダンスは初めて」って方が多くいらっしゃるので、そういう人たちにも緊張せずに、「ダンスって楽しい」って思ってもらえるレッスンをして、〝ダンスの入り口〞を広げることを心がけています。誰でも最初はできなくて当たり前。だから、「できなくても大丈夫だから、とりあえず身体を動かして、みんな一緒に汗をかく」ってことを大事にしています。技術に偏らず、〝楽しむ〞ことを教えるのが、ダンスのレッスン・プロだと思います。―〝ビジネス・プロ〞として意識していることは? 社員になってからは1年と、まだ経験は浅いんですが、フリーランス時代よりも意識するようになったのは〝感謝〞という事ですね。以前は生徒さんが毎回通ってくることを当たり前だと思っていたんですが、今はレッスンの度に、『今日も来てくれてありがとう』って思う気持ちが強くなりました。その分レッスンを通して、どんどん返していかなきゃって思っています。生徒さん、講師仲間、スタッフからは毎日学ぶことばかりですね。〝教える〟プロフェッショナルにインタビュー!! 〒東京都豊島区池袋2-55-11ROYALビル1~3FTEL→03-5950-1355Mail→ikebukuro@e-t-c.nethttp://www.e-t-c.netスキルだけじゃない!もっと「学ぶ楽しさ」、「踊る喜び」を味わいたいならココ!ETCダンススクール 池袋校ダンスを レッスン開始アフターケアレッスンが終わってからも、ラウンジで生徒と歓談。会話の中で自分のレッスンはもちろん、店舗に対しての意見・要望など、よりよい環境でダンスができるよう、生の声の情報をキャッチ!初めての人もそうでない人も必ず楽しんでもらえるよう、常に工夫を凝らしたレッスンを展開。 生徒と向き合うことがイチバン大切なので、ステージじゃなくても毎日が真剣勝負!生徒相手では「楽しむこと」を、専属ダンサー相手には、「個性や表現力を追求しろ」という、プロとして見られる上で大切なことを教えるようにしています。だからわざとフリを自由にしたりして「考えて踊る」ことをさせていますね。JAZZ講師井上さんに聞く今こそ見つめなおすとき̶レッスン以外もできることはたくさん!レッスン以外もできることはたくさん!ケガで休養中のAINA。レッスン以外の別の作業で仲間をカバー。これぞ専属ダンサー社員ならでは。レッスンプロは毎日が本番!レッスンプロは毎日が本番!専属ダンサーに対するレッスンは何が違う?

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