『SDM』 VOL.22
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ダンスを始めた時から、ずっとアメリカに行きたかったんですよ。ブリトニー・スピアーズのツアー映像を見て、「絶対これに出る!」って思っていたんです。そして、実際アメリカでプロとして働けるようになって、やはりダンスが職業として成立している感じがしましたね。 日本って1つのジャンルしか踊らない人が多いと思うんですけど、アメリカでダンスを仕事にしようと思ったら、やっぱりバレエとかジャズもできないと厳しいというか……。小さい頃から何でも踊ってきた「人生全部ダンスです」みたいな人もいるし、その中で勝ち抜くのは本当に難しいです。 日本だとちょっと踊れるとすぐインストラクターになれて……みたいな。もちろんそうじゃない人も沢山いますけど、ちゃんとした知識がなくても教えられちゃうところが、日本での〝プロダンサー〞って言葉をあいまいにしちゃってる気がします。 スキル以外でも、自分の見た目とか、小さなことに努力できることも大事ですね。向こうのアーティストのバックダンサーなんて、みんな美人ばかりですよ。その中で、ファッションとか髪型とかに気を使ったりして、美しく見せること、個性を出すことがすごく大事だと思いました。 だからほんとに、努力がすべてですね! ライバルの沢山いるシビアな世界だったから、私も「何が私に足りないのか?」を常に考えて努力してこれたし、これからは歌も練習してブロードウェイなどいろいろ挑戦したいなと思ってます!シビアな世界だからこそ努力することができる20才の時に単身ニューヨークへ渡り、トレーニングを開始。その2年後よりプロとしてのキャリアをスタートさせ、現地のエージェンシーに所属。以後、ビヨンセやJONTE’★Moaningのバックダンサー、ジェイソン・デルーロのワールドツアーダンサーなどとして活躍。若くして世界で活躍する日本人ダンサーとして注目を集めている。MARIA WADA日本を飛び出し、世界のメジャーシーンでプロダンサーとして活躍する和田マリア。日本人ダンサーとして、本場アメリカのシビアなプロダンスシーンを駆け抜ける彼女が、最先端のスタイルをあざやかに魅せる。

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