『SDM』 VOL.22
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ローライダーの世界からウェストコーストの文化に触れ、C-WALKと出会う。以後、C-WALKのパイオニアとしてダンスシーンで注目を浴び、現在ではポッピンを取り入れたオリジナルのギャングスタ・スタイルで活躍。ウェストコーストの音楽をこよなく愛し、多様化するダンスシーンの中で独自の道を突き進む存在として名高い。YUKINCOアメリカ西海岸のギャング文化から生まれたC-WALK(シーウォーク)。日本では、まだあまり知られていないこのダンスを、その第一人者とも言える〝ゆきんこ〟がクールに踊りこなす。photography by Osamu Inoue C-WALKはもともと、ウェストコーストのギャングたちが敵対するギャングを殺して、その相手の血をつま先に付けて地面に文字を書いたのが始まりって言われてます。特に決まったカタチもないし、黒人特有のリズム感が強く出ているのが特徴ですね。 そうやって結構えげつない文化から発生したものなんで、単純にカッコイイからって理由でふれちゃいけないと思うんですけど、何か強く惹きつけられる魅力があるというか……私、実はダンスをちゃんと習ったことがないんですよ。 好きに踊りたいというか、ダンスって自分が音を聞いて好きに表現するものだと思うんですよね。固定概念にとらわれずに、好きに自分らしさを出すべきだと思うし、そういう自由さがC-WALKにはありますね。 だから普段は自分のやりたいこと、ずっと夢だったトラック運転手として働いています。C-WALKも、そういった車とかローライダー、ウェストコースト好きが高じてやるようになりました。 ICE CUBEってアーティストの「UP IN SMOKE」ツアーの中でC-WALKをしているところがあって、それがもうすごい衝撃的で、それからC-WALKにとりつかれちゃいましたね。曲で言ったら、Xzibitの「Get Your Walk On」、DPGの「C-Walkin Cha Cha Cha」とかも、C-WALKを踊るのにオススメですよ。気軽に触れちゃいけないけど惹かれる何かがある。24

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