『SDM』 VOL.23
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開演を飾るのにふさわしく、全ジャンルがハイテンションかつハイレベルなパフォーマンスを披露! 嵐のような盛りあがりを見せた!仮面をつけた異様な風貌に、オリジナリティあふれる振付け。ポッピンの魅力を凝縮するかのようなパフォーマンスを見せてくれた。ΣのOBでもあるKENTOによる、スペシャルナンバー! 途中、公演が中断されるものの、ハイレベルかつエネルギーあふれるダンスでみせきった!OPENING『1992』HOUSE『故郷 -商店街-』JAZZ HIPHOP『揺らぎ -入学式-』LOCK SPECIAL『心の傷 -地下鉄-』HIPHOP『トラウマ -部屋と嵐-』POP『友だち -教室-』PUNKING『家族 -遊園地-』HIPHOP SPECIAL『歴史 -アルバム-』LOCK『言葉 -卒業式-』JAZZ SPECIAL『光へ -いじめ-』 震災の影響下、開催も危ぶまれたΣの20周年公演。当初、4回開催だった予定が1回に減り、さらに当日、急遽中止になる可能性もあるという状況の中、公演は一度かぎりの本番を迎えた。 開演前には、公演の責任者として、Σの会長による開催に至る経緯が説明される。さらに、本番中に緊急地震速報が入った場合は即座に公演を中断すること、避難説明、募金への協力が呼びかけられ、震災の犠牲者への黙祷の後、開演の幕が上がった。 舞台は、「他人との関わり合いを拒む主人公が、タイムスリップによって20年前に戻り、再び人生を見つめ直す」というストーリーにそって、バラエティ豊かなナンバーが繰り広げられていく。一部のスペシャルナンバーにHIRO、KENZO、KENTO、Junko☆、Atsushiなどのプロダンサーを迎えた以外、演出や振付けはすべて学生たちの手によるもの。まさに〝一度かぎりの本番〞にかける、震災後、さまざまな催し物が相次いで中止や延期になる中、ダンス公演を決行した団体がある。それが〝関東大学学生ダンス連盟Σ(以下略:Σ)〞だ。日本中が地震後の混乱に陥る状況下で、学生たちが公演を通して伝えたかった想いとは!?厳戒態勢の中、幕を開ける一回かぎりの舞台公演。2011.3.20(sun) 戸田市文化会館取材・文=長濱佳孝 text by Yoshitaka Nagahama写真=飯野高拓、秋葉雅士 photography by Takahiro Iino、Masashi Akiba22

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