『SDM』 VOL.23
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32かつてない震災が多くの未来を奪い、一時は言いようのない脱力感に心が閉じてしまいました。自分は無力かもしれません。ただ、それでも自分が大切にしているものや、人に誇れるもの、ダンスとそれに伴う絆。それらがもし、人に希望や活力を与えることに役にたつのなら! 今こそ、僕が芸術やエンターテインメントに命を懸けてきた意義があったのだと思います。そう信じて、7月29日、挑みます!長谷川達也今こそ、エンターテインメントに命を懸けてきた意義があると信じて。(DAZZLE)この震災でダンサーというあり方を改めて考えさせられました。ダンスはスポーツではなく芸術。その手段として私は身体を選び、これまで表現してきたのです。だから、その1番の武器を使って表現し続けたいと思います。そのエネルギーが1人でも多くの人に伝われば、今の日本が少しでも元気をとり戻す力になる。芸術家として私たちにしかできないことが必ずある。そう信じて。私たちは踊り続けます。EMI今、ダンサーの私たちにしかできない芸術がある!(OUTSET)世界中からやさしさが集まっている。やさしさも人それぞれ。小さくてもやさしさ。1円でも復興。芸術1つでも復興。経済的復興。精神的復興。僕らに何ができるか?それは心が満たされる作品。当日たった1人でもいい!お客さんに笑顔や元気、心を満たす幸せを与える事ができたら。それはダンサーとして人として大切な目的の1つをなし終えたことになる。7月29日、渋谷公会堂で待っています。AGATCHIそれぞれの役目。それぞれの目的。(YAMAKAJI)名古屋大阪東京7月29日への延期。そう聞いた時、落胆しました。すでに決まっていた予定から当日、自分は東京にいません。当然、辞退を考えました。しかし、出演ダンサーたちの「それでもいい、挑みたい!」という想いに打たれ、続投を決意しました。当日はコレオグラファー不在となりますが、俺は彼らのために作品を創り続けます。それで優勝に導いてこそ真の振付師ですから。だからこそ完璧な作品で挑みます!井島剛それでも俺は、みんなのために優勝をめざす!震災後は数々の現実的な問題で苦しめられました。しかし自分たちはまだ踊れる幸せを感じています。今僕らが作り上げている作品テーマは“和”。これまで和ダンスを追求してきた想いを出しきり、7月29日はよりパワーアップしたステージをダンサーと披露します! こういう時だからこそ日本人として生まれた素晴らしさ、喜びをよびおこしたい。そんな熱い〝日本魂〟魅せます。ダンスの力を信じて!HIDETOMO今だからこそ、日本の素晴らしさを魅せたい!今回の震災をきっかけに、いざという時に助けてくれた仲間のチームメイトや、逃げずに前向きに取り組んでくれるメンバーたちの大切さを再認識出来ました。延期に向けては、逆に、新たに練習時間ができたということでプラスにとらえ、気合いが入っています! この大会は〝自分たちとの戦い〟だと思っていますので、災難に負けず、メンバー全員で心をひとつにしていい作品を作り上げたいと思っています。IGA震災をきっかけに仲間の大切さを再確認できた。(Mystikal Waxx)東京東京東京今回の大惨事に、僕も非常に心が痛みました。しかし、それでも止まる事なく訪れる美しい日本の四季。今年も桜が咲くのを見て気付きました。顔をあげて空を見ると美しい日本。この場所に産まれた事を誇りに思い生きていく。今、自分たちが出来る事は、この桜のように、日本の皆さんにエネルギーを送ること。ダンス・エンターテインメントを通じて1人でも多くの方に笑顔を咲かせられるよう頑張ります! IPPEI桜は自粛せずに、人々に喜びを与え続けてくれる。今回の震災で日本中の方々が今、自分に何が出来るかを探していると思います。私もその内の1人。ただ、私たちダンサーは、やっぱり〝踊るしかない〟と思います。全身全霊で踊れば、そのパワーが、人間の身体が持つ底力が、観に来てくださる方の生きる活力となり日本全体に元気をもたらすと信じています。今こそ、エンターティナーが1つになり、日本が元気な心を取り戻すべく頑張りましょう!Kana今こそ、エンターティナーが1つとなって頑張りましょう!(PROJECT『1』)神戸東京今回の震災は、一瞬で多くの方々の尊い命が奪われました。そこで私が感じたのは、〝自分は生かされている〟ということでした。人は、いつ何があって死ぬかわかりません。だから、私は踊り続けたい。この想いを身体を通して表現し続けたい。震災前、私はこの『Legend Tokyo』で、見る人の〝記憶に残るもの〟を目指していました。しかし、今の私が目指すのは〝心に響く作品〟。7月29日、必ずお見せします!KAORI生かされているからこそ踊りたい、心に響く作品を届けます!京都MESSAGE from 『Legend Tokyo』 Choreographer’s震災は、『Legend Tokyo』作品仕上げの真っ最中、日本列島を襲った。社会混乱の中に続けられた創作、そして〝延期〟。それを乗り越え、再スタートを決意したコレオグラファーたちに深い敬意をもって、彼らの7月29日に向けた熱い信念をここに寄せる。ダンスだけでなく〝日本人として生きる〟すべてをこめて。第1回目〝レジェンド〟は歴史的な熱い想いが集う伝説へと変わる!同じメンバーが同じ気持ちのままレベルアップして臨める!僕たちは全員〝レジェンド〟をちゃんと〝コンテスト〟として捉えているので、地震の影響で気持ちが左右されることはなかったですね。逆に残り3週間なのにって焦ってましたから。震災、延期の流れで、出ようとしてたか辞めようとしてたかで、もう差が出てると思いますよ! 僕らは、まったくその気がないから、同じメンバーで同じ気持ちのまま、レベルアップできるじゃないですか!? だから延期したのは有利になったとしか思ってません。結束力強くなりすぎて、少しペースを調整しないといけないくらいです。時間ができた分、もうちょっと難しい振付けや、複雑な構成にする予定ですが。うちは年齢超えて仲いいし、受験等で断念した子が参加出来るようになったりと、プラスになることが多いので、優勝以外ないでしょうね。それで、賞金は経費を抜いて、残りは金額寄付しようと話しています! HASE(Repoll:FX)地震は、僕らの情熱まで揺らすことはできない!!僕らのチームは、震災後の社会混乱の時期も、誰も欠けることなく練習にきてました。震災で衣装が届くのが遅れた時は、みんなで徹夜してつくりました。それだけ、みんな〝レジェンド〟に懸けているんで。最初のリハが始まる前、僕の想いを伝えて、「優勝できなかったらダンスやめます!」ぐらい言いました。みんなにしっかり想いが伝わっているから僕らは負けません。正直、延期を聞いた時、僕は〝チャンス〟だと思いました。「より完璧に創りこめる!」と。しかし、僕が作り込める時間ができたということは、周りの振付師も創りこめる時間ができたということ。だから油断はできません。私情ですが2月に祖母が他界しました。地震より、そっち方が落ちこんでいましたね。生前は、「優勝してトロフィーもってくるから!」ってよく言っていたので。だから、僕は絶対に優勝します!KAZ(ASURA)どこにも負けない結束力。7月は〝新作〟で優勝します!僕らが3月31日に向けて作った作品は1度限りの披露の後、お蔵入りにしました。それも、作品としての賞味期限を考え、そして気持ちよく7月に優勝するためです。ですから、7月29日は新作での挑戦になるので、まだ作品のテーマも曲も決まっていません。ただ、今回のことを経て、メンバーは1枚岩になれたので不安はありません。みんな〝梅棒〟というチームと作品を愛してくれて、今回の震災に対しても感情を揺さぶられることはありましたが、誰ひとり欠けることなく、モチベーションも落とさず練習に取り組んでくれました。もう、どこにも負けない結束力を持ったチームになれたと思っているので、しかるべき作品を作って、しかるべき努力をすれば、必ず優勝できると思います。そして、メンバー全員そういう気持ちで臨みます。僕らはどの作品にも決して負けません!(梅棒)今人東京東京東京

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