『SDM』 VOL.23
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人の心を動かす作品づくりのレシピこんな作品が登場しました!今回は、あんまり小難しいことはせず、どちらかというと〝レゲエを踊る楽しさ〞を重視して作品をつくりました。振付けというより、みんなでリズムをとることがグルーヴにつながる。高いスキルで魅せるっていうショーもあるけど、「リズムで楽しめるという原点も、ダンスナンバーの魅力なんだ!」って。それをステージからお客さんに伝えたいと思いました!作品を作る上でどんなところを意識しましたか?やっぱり1番はダンス本来の踊る楽しさ! とにかく身体を動かしてみたら楽しい! そこから僕たちはレゲエのカルチャー、ジャマイカのカルチャーを伝えていってるんで。こういう異文化のカルチャーを知った時って日本と比べますよね。それによって、日本が見えてくると思うんです。カルチャー、音楽、そういうのを含めてやっていけたらいいですよね。それを伝えるのが僕らの仕事だと思います。レゲエを通してなにか表現したいことはありますか?練習してきたことをしっかり発揮するのが発表会なので、本番の舞台で発散してくれればいいと思っています。そこに乗っかるまでのリハーサルの過程とか、去年の発表会から今年に至るまでの自分の成長などが1つの目安になってくれればいいと思います。あと、発表会をとおしてレゲエを使ったナンバーの創り方などをみんなが自然に学んでくれれば嬉しいですね。発表会を通して生徒たちに伝えたいことは何でしょう!?キッズの育成でおなじみの、しづにゃんナンバー! キッズならではのパワーを活かした構成の上手さが際立っていた!ポッピンのそれぞれのスキルはもちろん、赤と青、2つの衣装に分かれたチームでみせる巧みな構成も俊逸であった!ストンプが奏でるリズムでソロ回し。それがルーティンになり、群舞となって全員でのフィナーレ・ダンスにつながる! まさにこの発表会のコンセプトらしいエンディングであった。力強く激しい、エネルギーあふれるヒップホップナンバー。ピンクを差し色にした衣装で、クールな女性らしさを表現した。黒と赤のロックな衣装が、途中でチャイナドレスに一転!力強い振付けと切ない表情で女性らしさを演出した。流行をおさえた衣装に、レゲエ調の曲で強めジャズスタイル! NAZUKI本人も登場し、迫力あるダンスをシルバーにアメリカの国旗をイメージさせる星柄の衣装が印象的! A-Ki自身も登場し会場をおおいに湧かせた!振付師に聞いてみました!『ENDING SPECIAL』『SHOCK’n GIRLS』振付師:IGA/HIPHOP『ASTERiSK★』振付師:森奥愛/JAZZ『サタデーモーニングフィーバー』振付師:しづにゃん/KIDS HIPHOP『FRONT OF ZERO』振付師:マドカ/POPPIN’『W.S.D.A』振付師:A-Ki/HIPHOPグルーヴ感たっぷり!リズムで楽しめるパフォーマンス。レゲエ・コレオグラファーとして有名なSHY-Nのパワーあふれるナンバー!リズムをとり、みんながグルーヴしていく様子でレゲエの楽しさをストレートに表現、来場者を魅了していた。「昔のソウルの時から変わらないリズムをとっているのはレゲエしかない。黒人が根本的に持っているものだけによる群舞は、心にくるものがある」と語るSHY-N。その言葉どおりの熱い想いが伝わるナンバーであった。編集者が選んだベストナンバー!!振付師: SHY-N/REGGAE『SHY-N SQUAD』〝ストリートからのドリーム〟というテーマのもと、趣向をこらした演出で行なわれているSPACE BRiGHT発表会。今回も、さまざまな工夫を散りばめて来場者を楽しませてくれた。特にオープニングとエンディングに披露されたインストラクター全員によるスペシャル・ナンバーはスゴい! 手拍子と足踏みでリズムをとり、その音でみんなが踊りだすシーンや、全員が一体となるパーティノリの演出など、見応えたっぷりの発表会であった。2011.02.12(sat)-02.13(sun) @北千住・ THEATRE 1010 ストリート本来の楽しさを伝える、誰もが踊りだしたくなるような発表会!東京SPACEBRiGHT発表会取材・文=辻ありさtext by Arisa Tsuji写真=井上治photo by O-sam Inouemore info → SPACE BRiGHT http://spacebright.co.jp/ジャマイカで日本人初となるTV SHOWでのパフォーマンスやコンテストで優勝。現地で話題となる!国内はもちろん海外の人気アーティストも振付けをこなし、イベント企画、プロデュースなどをこなす日本を代表するレゲエダンサー。SHY-N(CROSS COLOURS DANCERS)47

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