『SDM』 VOL.24
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学生の4年間といった、限られた期間しか挑戦することの出来ないライズサイド。個人のスキルの高さのみでなく、課題としていたルーティーン面を強化し、万全の状態で挑んだ慶応義塾大学「ぺ・二番忍者」。1回戦では、3ムーブ全てをルーティーンで攻める北海道大学に対し、自分達のスタイルを崩さず、ソロとルーティーンを使い分けた攻めでストレートの勝利を手にした。 続く準決勝の相手は強豪、帝京大学を破り勢いに乗っている関西大学だが、最後まで隙を見せることなく、ここでも相手に1票も譲ることなく慶応義塾大学が一足先に決勝に駒を進める。決勝で対するのは、優勝経験を持つメンバーを擁する埼玉大学「サンバルカン」。 まずは実力派ポッパーのハンが先攻をとり、流れをつかもうとする慶応義塾大学に対し、埼玉大学はチームワークを生かし、3人が複雑に連携するハイレベルなルーティーンを駆使する! 互いに一歩も譲らぬ展開が繰り広げられる中、状況を打破したのは慶応義塾大学! ヨーダの、倒立をしながらの腕立て伏せに合わせたルーティーンから、エルボースピンや後頭部ヘッドスピンなどのハイレベルなスキルが飛び出し、そのまま勢いに乗った慶応義塾大学「ぺ・二番忍者」が初の優勝の座に輝いた!信ずるものは3人の力、己の大学の威信を懸け、王座を狙う!どちらも一歩も譲らぬ展開の中、慶應義塾大学のハイレベルなパワームーヴと合体技が勝利を決した!高いスキルで積極的に攻める慶應義塾大学に対し、関西大学も負けじと勝負を挑む!予選での圧倒的な勝率を誇り、優勝候補の一角とされた帝京大学。惜しくも1回戦敗退。RIZE SIDE|決勝PICK UP BATTLE慶應義塾大学(ペ・二番忍者)×関西大学(Soul Beat Crew)PICK UP DANCER帝京大学(BOOCOLORS)PICK UP DANCER埼玉大学(サンバルカン)惜しくも準優勝、学生とは思えない完成度の高いルーティーンを見せた埼玉大学! 今年も数々の激闘がくり広げられ、多くの感動を巻き起こした『DANCE@LIVE FINAL』。今年も各ジャンルからCanDoo、HIRO、TAISUKE、GUCCHON、慶應義塾大学、ユメキ……、6組のチャンピオンが誕生し、国内最強のバトラーが決定した。 その顔ぶれを見ると、6ジャンル中3名が優勝経験者であり、2名が決勝大会の常連。いずれも日本を代表するダンサーと称される者たちであり、ベテラン勢の壁の高さを伺わせる結果だと言えるだろう。 また、東日本大震災後に開催された、初の1万人規模のダンスイベントであった今大会。多くのチャンピオンチャンピオン、そして主催者が語る〝ダンスの持つ力〞が優勝賞金の一部を義援金として被災地に送ると明言、頂点へ上り詰めた男たちの言葉には、ダンスという文化の力を再認識させる強さと美しさがあった。 そして最後に、主催者のカリスマカンタロー氏が最後に力強く語った。「ダンス界ができることを考えた末、いくつもの大きな壁を乗り越えてこぎ着けた開催。東北から来てくださった方々の『パワーをもらった!』という言葉が何よりもありがたかった。これからもダンスをメインストリームへと押し上げ、ダンスでもっといい世界を築くために全力で取り組んでいきます!」。激闘の果てに……埼玉大学(サンバルカン)×慶應義塾大学(ペ・二番忍者)DANCE@LIVEFINAL 2011HIP HOP SIDECanDoo(スタキャン)FREESTYLE SIDEGUCCHON(Co-thkoo)HOUSE SIDEHIRO(ALMA)RIZE SIDE慶應義塾大学(ペ・二番忍者)BREAK SIDETAISUKE(ALL AREA)KIDS SIDEユメキDANCE@LIVE FINAL 2011 RESULT39

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