『SDM』 VOL.25
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ジャパニーズ・ジャパニーズクリエイティビティ真っ先に観者の心を捉えたのは、一枚の赤い大きな布を使ったルーティン。消された記憶を表すかのように、布に包まれたダンサーたちが瞬時にいなくなる。まさに幻術のような空間を生み出していた。レッドと赤布に浮かぶ “影”が、寸分たがわぬダンスを披露。見えないもの同士の呼吸が合うのも、彼らのスキルの高さと舞台装置を使った表現方法を熟知している所以だろう。無彩色の中に突きつけられた“レッド”の真実。たとえ静止した状態でも、その空間や色彩、舞台上の全てが彼らのダンスの一部であることを実感させる、アーティスティックなワンシーン。様々な小道具を活かした、奥行きと立体感のある振付けがDAZZLE作品の真骨頂。一つの道具を使うにも、幾重ものパターンを見せ、観客を飽きさせない工夫が凝らされている。個々のダンサー同士が複雑に絡み合うかと思えば、一糸乱れぬユニゾンに切り替わるのも彼ら独自のダンスの魅力。その瞬間はどこを切り取っても絵画のような美しさが伺える。記憶を取り戻そうとする主人公レッドとそれを阻む赤い者たち。シンプルながらも創りこまれた衣装、照明、音楽は、その抑圧的な存在感を引き立たせ、迫力に厚みを増している。>>information本公演『Re:d』のDVDが12/2に全国で発売開始!詳細はDAZZLE公式サイトにて! http://www.dazzle-net.jp29

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