『SDM』 VOL.25
34/60

個性あふれるハイクオリティな作品の連続!彩色豊かに繰り広げられる5つの世界観。3月の震災により、延期となった『WORKS CREATION』公演がついに再演! 4人の気鋭のコレオグラファーと選抜キッズによる5つの大作が披露された。そのステージをレポート!東京/北千住・THEATRE 1010 2011.05.20fri- 05.21sat 渋谷で14年の歴史をもつダンススタジオ〝PLEASURE GARAGE DANCE WORKS〞が提唱するダンス公演プロジェクト『WORKS CREATION』。昨年10月に行なわれたプレ公演に続き、〝本格始動宣言〞ともいえる「vol.1」公演が、ついに幕を開けた! このプロジェクトは、1作品20分以上というロングナンバーにより、コレグラファーそれぞれがもつ表現力を存分に発揮したステージ作品を創造しようというもの。出演キャストもすべてオーディションで選ばれ、プレ公演の時点で、すでに非常に質の高いダンス・エンターテインメントを披露してくれていたのも記憶に新しい。 そして今回は、SETO、U★G、MASAKI、JuNGLEという4人のコレオグラファーに加え、KYOKO、MAR、GOTOの3人の合作によるキッズ選抜作品「Kid's CREATION」も新たに登場! どの作品も、プレ公演をはるかに超えた独創的な世界観、ダンス性をもった作品ばかりで、この公演に臨む出演者たちの意識の高さが熱く伝わってくるステージであった!取材・文=辻ありさtext by Arisa Tsuji写真=坂口潤哉photography by Junya Sakaguchiさすが選抜キッズだけあって、ダンスのスキルはかなりハイレベル! 「ドリームガール」をはじめ、さまざまな映画を題材としたダンスシーンを次々と繰り広げてみせた。巨大な布と映像を使った斬新な演出と、独創的な衣装が印象的! 女性の強さ、美しさを表現するだけでなく、女性同士の争いの中に見える醜さのシーンなども織り込んでみせた。ロマンスでもファンタジーでもサスペンスでもない、見終わった後に考えさせられる独特な雰囲気を持つ作品! ダンサーの個性と、緻密な構成や振付けで多くの観客を魅了した。ドラム、ベース、ボイスパーカッションの生演奏に加え、“和”に重点を置いた世界観で和太鼓とタップダンスをミックス! 出演者たちの一体感も非常に高かった。強盗から始まり、刑務所内で繰り広げられる女囚たちのストーリーをヒップホップで表現。登場人物一人ひとりの設定がなされ、現代社会の問題と向き合ったメッセージ性の高い作品。振付師:KYOKO、MAR、GOTO振付師:KYOKO、MAR、GOTO振付師:U★G振付師:U★G振付師:JuNGLE振付師:JuNGLE振付師:SETO振付師:SETO振付師:MASAKI振付師:MASAKIMASAKI CREATIONU★G CREATIONSETO CREATIONKid’s CREATIONJuNGLE CREATION『Made in Japan』『APPEAR』『LET’S JOIN US』『Beautiful Losers 美しき負け犬たちへ』『UN FAIR-憤り』WORKSCREATIONvol.1information次回『WORKS CREATION vol.2』は11月5日(土)-6日(日)に開催予定!more info → http://www.danceworks.jp/creation/32

元のページ  ../index.html#34

このブックを見る