『SDM』 VOL.26
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最後まで観る者を飽きさせない構成は、彼の今までの経験とセンスが成せるワザだ。ストリートダンスとコンテンポラリーダンスの要素を高次元で融合させたかのようなオリジナルスタイルは、まさに唯一無二と言えるだろう。作品の魅力を徹底解剖!徹底的に使いこなされた小道具ただ手に持って踊るのではなく、〝それなくしては成立しない〟レベルまでフリに取り入れられた和傘。そして、大きな赤い布を使ったインパクトのあるトリックなど、その小道具は単なる〝おまけ〟ではなく、作品を構成する重要な要素として作品に登場している!決して途切れることなく、ソロやユニゾン、小道具を使った演出など、変化に富んだ構成は秀逸! 観る者の視点すら計算した構成は、演者たちの出ハケも意識させない程だ。一其の変化に富んだ構成二其のソロを活かすために敢えて他のダンサーを別の場所で動かすなど、ステージ上では常にダンサーたちは別々の動きをしている。その空間のレイアウトは繊細なバランス感覚の成せるワザだ。空間のレイアウト能力三其の優れた演出や構成を支えるのは、コンテンポラリーの要素を取り入れたオリジナルのダンス・スタイル。一糸乱れぬタイトかつスピーディーなダンスは彼らの真骨頂と言えるだろう!唯一無二のダンス・スタイル四其のなぜ多くの人の心をつかめたのか?観客に強烈なインパクトを残した布を使った演出。小道具の使い方も徹底的に考え抜かれている。Supported by Music&Dance School 音屋『Legend Tokyo』最優秀作品賞〝1st Legend〟長谷川達也作品「花ト囮」はなとおとり19

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