『SDM』 VOL.26
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『Legend Tokyo』の特徴でもある「立体舞台セット」+「大人数舞台作品」+「小道具の大胆な使用許可」という条件が新たなる文化(?)を生んだ! その名も“キメぽ~”! ダンスナンバーのラストに観られる決めポーズ、それが立体舞台セットを活かしてさらにパワーアップ! 平舞台ではありえない決めポーズが次々と登場した。美しき“キメぽ~”の世界をご紹介!その世界観とともに衣装も凝りに凝った作品が集まる『Legend Tokyo』。だからこそ巻き起こる、表彰式の〝レジェンド〟な人たちにクローズアップ!「亡くなった恋人が最後は天使となって見守っている」。ルネッサンス絵画的な美しい叙景で魅せたKAZUE作品のラストシーン。衣装から世界観、すべてが凝りにこった長谷川達也の優勝作品。しかし、このシーンを逆のアングルから見ると……。なぜか1人だけ、“ピンクのTシャツに短パン”という場違いな人が!!江戸時代のならず者をテーマに和風でワイルドな作品をみせたHIDETOMO。ラストは一座の名前が入った掛け軸が、立体セットから広がる!花魁をテーマにしたMIWA作品のラストはDoll Houseメンバーがセミヌードに。下段の扇で作ったハートの形も俊逸!「街中、誰もヒップホップを踊りだす!」。明るく元気なテーマを表現したTAIHEYナンバーらしい笑顔あふれるラストシーン!ポーズではないが、ラストに繰り広げられる立体セットを使った合体ルーティン! いったいどうやって練習したのか!?、思わず驚く。千手観音をモチーフにパンキングを魅せたJunko☆作品。ラストには立体セットを使った、超巨大千手観音が現れる!実はこの人、DAZZLE正式メンバーの先崎康弘さん。今回号「SDM」の表紙にも載っている人なのだ! この事件は、その後、DAZZLE内でもう1つの伝説に……。コレオグラファーが並ぶ最前列に、謎の仮面の男が!?実はこの人、オープニングでカッコいい衣装で登場したコレオグラファーのTAIHEYさん。しかし、もし彼が受賞していれば、仮面をとらずに授与に臨んだのか? それは伝説のままである。10名のジャッジ、そして25名のコレオグラファーがズラリと揃った表彰式。しかし、よく見ると……!!!!カミジョウタケル14人作品データキッズ → 71%20代 → 29%出演ダンサー年齢層構成比出演ダンサー数「大人が気づかないうちに封印している子供心を、オレの作品で復活させたい!」と大会前に語っていたカミジョウタケル。オズの魔法使いをモチーフにした本作は、ストーリー性がありながらも、各々のキャラクターが際立つユニークな演出と振付けで、まるでオモチャ箱をひっくり返したような5分間であった!出演ダンサーが常に小道具を持ちながらポップを打つなど、彼ならではの遊びゴゴロもいっぱい! 結果、その創造性が高く評価されたのは、子供達からエネルギーを貰った彼自身が一番童心に返って、“ダンスと遊んだ”成果なのかもしれない「オズの魔法使い」をコンセプトに、ドロシーと不思議な世界の住人たちが登場!個性あふれる衣装でキャラクターを際立たせていた。KANURIRIKAKYOKO「NEW~LEGEND~OZ☆」NEW~LEGEND~OZ☆作品タイトルカミジョウタケルコレオグラファーsupported by AS01 STUDIO解き放たれたアイデンティティー!審査員賞 受賞!ダンス公演事業としての視点。阪急阪神東宝グループ株式会社梅田芸術劇場東京事業部長・チーフプロデューサー村田 裕子 子供心を追求し、ダンスと遊ぶ29

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