『SDM』 VOL.27
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〝ストリートダンスチームの頂点〞。今年もその最強の称号を目指し、強豪チームが全国から集結した。3月の東日本大震災の影響を受け、「少しでも東日本地区のダンサーたちが足を運びやすいように」と主催者であるマシーン原田氏の想いから、会場は当初予定されていた大阪市中央体育館からパシフィコ横浜に変更。国内外の『DANCE DELIGHT』シティシリーズの上位入賞シードチーム、そして各予選を勝ち上がってきた、計34チームが決勝の地に集結した。 熱きパフォーマンスの幕開けを飾るオープニングは、JDDの見どころの1つ。今年は〝絆〞をテーマとし、さまざまな絆でつながったベテランダンサーたちがパフォーマンスを披露。大震災で傷ついた日本において、絆の大切さを再認識させてくれる内容だったと言えるだろう。 そしてオープニングの熱気が冷めやらぬ中、コンテスト本編がスタート。ヒップホップやロッキン、ポッピンにジャズ、フリースタイル……。それぞれのジャンルの中でも、さらにスタイルを違えた強豪チームたちが、持てる力の限りを尽くしたパフォーマンスで会場を沸かせる! キャリアやジャンルに関係なく、ベテランチームや若手チームたちの〝ストリートダンスチームの頂点に立つためのパフォーマンス〞には、最先端のムーブメントからオリジナルを遵守したスタイルまで、現在の日本のダンスシーンの全てが詰まっていると言えるだろう。 ハイレベルなパフォーマンスが繰り広げられる中、注目はベテランポッパーYUKI率いる〝幸道場〞。大人数を活かしたフォーメーション展開や選曲の妙に加え、メンバーたちの温かな人間性や信頼の見える作品を披露した。また、この日いちばんの喝采を受けたのは、昨年2位のOverflowに関東のベテランヒップホッパーakihic☆彡、若手実力派gash!を加えた〝Beat Buddy Boi〞。 音づくりの職人としても知られるakihic☆彡が、「会場のパシフィコ横浜のホール形状を意識してサウンドスタジオでサンプリングした」と言う楽曲、巧みなボディコントロール、さらに〝トリック満載〞というべき作品で、5分の間に幾度となく会場の熱狂をさらっVOL.18 FINALJAPANDANCE DELIGHT2011.8.28(sun) パシフィコ横浜・国立大ホールダンスの持つ力、絆の強さが見せる情熱。SPECIAL REPORT誰よりも熱く、強く。究極完成度のパフォーマンスが頂点をつかむ!取材・文=長濱佳孝text by Yoshitaka Nagahama写真提供=ADHIPphoto-cooperate by ADHIP世界最大、最高峰のストリートダンスコンテストとして知られる『JAPAN DANCE DELIGHT(以下略:JDD)』。のべ401チームが挑戦した各地域の予選を勝ち抜き、34チームが決勝の舞台で最高のダンスを競い合った。新たなる時代の波が押し寄せた、熱狂の決勝大会の様子をレポート!誰もが息をのむ、究極完成度のパフォーマンス!SPECIAL PRIZESPECIAL PRIZESPECIAL PRIZESTROKEDATSTREET KINGDOM japan+Twiggz FamSTROKEDATSTREET KINGDOM japan+Twiggz FamSPECIAL PRIZEDAT20

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