『SDM』 VOL.27
32/60

FAKEST、その意味はFAKEの最上級。偽物の最上級、それは本物の最上級なのか!? そんな謎かけ的なメッセージで始まった本編。光と影を使った演出で、オープニングから「今までとは違う何か」を感じさせる。 公演自体は、ダンスナンバーのオムニバス・スタイル。だがすべてが斬新、そして驚愕のスキルに彩られた内容だ。それは「ID」、「daft-line」という2つの本格的大型公演によって培われた舞台演出術。そして「WRECK IN THE FLOOR」などの全国ライブツアーで養われたライブ感。この2つが掛け算された、まさに〝彼らにしかできない〞ステージであった。中でも中盤、映画「TRON:LEGACY」を彷彿させる世界観で魅せるパフォーマンスは圧巻! もはやネタというより、発明。「特許がとれるのでは」と思えるほど、斬新で素晴らしいパフォーマンス・スタイルをみせてくれた! 笑いあり、トリッキーな演出あり、生楽器とのコラボレーションあり。さまざまなスタイルで観客を興奮させてくれた本公演だが、ラストはシンプルで情熱的なダンスナンバーを披露! 「FAKEST」、その言葉に込められた意味がすべてつながり、熱い感動が胸にこみあげてくる。 リーダーYOKOIが本誌8月発行号インタビューで語ってくれた「自分たちにしかできない使命を大切に追及していきたい」。そのコトバがリアルにステージから伝わってくる、最高級のダンス・エンターテインメントであった。すべてが斬新! 熟練された表現者たちによる極上のダンスナンバーの数々。待望のZEPPツアー。それは、「ID」、「daft-line」に継ぐ彼らの新作公演であった!ダンスシーンの〝前人未踏〟を数多く実現してきたWRECKING CREW ORCHESTRA(以下略、W.C.O)。この秋、彼らが成し遂げた新たなる挑戦はダンスクルー初のZEPPツアー! 東京と大阪、2大都市にて、1部はゲスト・ショーケース、そして2部がZEPPツアー公演本編という構成で行なわれた。まさに期待を遥かに越えたステージであったその模様を徹底レポート!Osaka 2011.10.14(fri)@ZEPP OSAKAPROJECT『1』SHAFT BLAZESUGO-LOCK &ゴンタックルータクヤ仙人と愉快ななかまたちDEEP FAMILY東京と大阪、それぞれの第1部を盛りあげたゲストチームをご紹介!取材・文=角政光(bashment) text by Masamitsu Sumi(bashment)写真=井上治photography by O-sam InoueTAKE、HIRO、TATSUO、ITSUJIの超実力派が繰り広げるハウスナンバー! 驚くべき身体能力に、音と照明が絶妙なタイミングでシンクロする!ハイスキルで魅せるHOUSEの精鋭!ボックスの中、各ジャンルの達人たちの影が繰り広げるダンス。実はボックスの中では全く違うダンサーが「化けていた」という演出で幕をあける!4人の影とダンスを用いたオープニング!『FAKEST』全ナンバー徹底紹介! フェイキスト大阪公演 2011.10.14(fri)@ZEPP OSAKA東京公演 2011.11.4(fri)@ZEPP TOKYO30

元のページ  ../index.html#32

このブックを見る