『SDM』 VOL.27

40/60

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●アルバイトに励むシーンでは、軽快なステップのジャズが、レトロな雰囲気の衣装･空間設定とベスト･マッチ。MaKuRo第3回公演―前2公演とは全く異なるイメージの作品ですが、今回の構想はどのようにして生まれたのですか?実は今回の作品は、CHUPPA時代に自分が作ったショートストーリーのリメイク版なんです。2年舞台を創ってきた今だからこそ、また違う形でこの作品を表現できるのではと思い、今回チャレンジしました。―本公演に込めた想いいつも〝純粋で素朴で優しい作品〞というコンセプトで作っていたのですが、今年は〝ハッピー〞をテーマにしていたので、観る人の心が明るくなるような、楽しい作品を目指しました。―今後挑戦したい作品イメージは?この3年間で自分なりにひとつの区切りが付いたので、来年からはより色濃くファンタジックに、空間演出も取り込んだ、自分にしかできない作品をもっと突き詰めていきたいと思っています。2011年9月19日(月･祝)北千住･THEATER 1010主宰者に聞くジャズダンサーとしての経験を活かし、2009年よりダンスカンパニー「MaKuRo」を主宰。ダンスを主軸に、アクティングなど、ミュージカル要素を盛りこんだ公演を行なう。振付けをはじめ演出、脚本も手がけ、クリエイターとしても活躍中。MEIKOの悪巧みを知って、親友SUZUYAKAのために立ち上がるkazuma。今作のキモとなるキーパーソンだ!PPP DREAM/VampirePPP DREAM/VampireWhen you believeWhen you believe「MaKuRo」の作品創りとは?KAZUEProfile 3作品で構成された今回の公演のメイン作品とも言える『PPP DREAM』。その筋書きは〝憧れのアイドルと同じステージに立つために、日々励む女の子の物語〞といえば聞こえはいいが、実際はアイドルのパートナーの座をめぐり、主人公とライバルが火花を散らす、壮絶な女のバトル! あの手この手を使い、パートナーの座を狙うライバル。卑劣な妨害工作の前に、なすすべなく打ち砕かれる主人公の夢。果たして主人公はアイドルの隣に立てたのか? 愛、夢、友情をダンスを通してコミカルに伝えた本作品。その演出はもちろん、舞台セットや照明なども自主公演の枠を超える規模で、クリエイティブ力にも磨きをかける「MaKuRo」。次回もどんな新境地を開拓してくれるのか期待せずにはいられない。取材・文=木村恵子text by Keico Kimura写真=長濱佳孝、楢侑子photography by Yoshitaka Nagahama、Yuko Naraさわやかなカラーで統一して、清楚なヒロインのイメージを演出。これでRYOのハートをゲット?SUZUYAKA主人公人生初の〝オネェ〟役。いかに女性らしく見せるかを研究し、つかんだ極意は〝アヒル口〟だとか。kazuma親 友どの衣装にも必ず豹柄を取り入れるという手法で、〝狙った獲物は逃がさない、最凶!?ライバル〟のイメージを統一。MEIKO(カッチョイイクルー)普段のイメージとは一味違う〝アイドル〟役を、男クサさも残しつつ、クールにこなす!RYO(BASE HEADS)アイドルRYO率いるアイドル軍団は、旬のダンサーが勢ぞろい。スキルフルなダンスに、会場からは本物のアイドル顔負けの大歓声!最凶!?ライバルMEIKOによるオーディション攻略法は、個性的なダンスによる猛烈アピールと、姑息な罠!?ライバル人気ダンス番組『PPP DREAM』。名司会者、松GORI氏によりコールされ、ステージに立ったのは……。人気ダンス番組『PPP DREAM』。名司会者、松GORI氏によりコールされ、ステージに立ったのは……。海外のコメディ番組の司会者を彷彿させるようなスタイルで、シーンのイメージを膨らませる存在。松GORI名司会者女同士の激烈バトル!?女同士の激烈バトル!?新たなるMaKuRoワールド開花!新たなるMaKuRoワールド開花!毎年公演を重ね、ダンスカンパニーとして着実に進化の道を歩んでいる「MaKuRo」。本年もその持ち味としている、ファンタジックな世界観で、観る者の心を温かくさせるかと思いきや、180度逆転した世界観で会場を笑顔にさせた。果たして主宰KAZUEが見せた、新境地とは?エンディングでは、ダンスが映えるように計算された、カラフルでPOPな衣装や、照明効果が、パレードのような華やかさを演出。38