『SDM』 VOL.28
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かつてはオーガナイザーJason Parkも所属していたチーム。フォーメーション巧みな構成が素早く展開され、振付けも細かい。楽曲・振付けはセクシーなテイストのヒップホップに統一されていた。CADCミュージカル「RENT」の世界観をテーマに、若者たちの青春群像劇を描いたストーリー性の高い作品。構成も豊富で、多様なシーンとジャンルのダンスが、スピーディに展開される!TEAM MILLENNIAさまざまな映画をモチーフにナンバーが展開。登場する映画が、「300」、「SCREAM」など、ちょっと〝通〟なセンスに驚く。ラストは、エンディング・ロールが流れ、全員でユニゾン。このシーンはかなり圧巻!KABA MODERNこれぞカリフォルニアというべき、ウェスト・コースト感たっぷりの作品! フリ揃えもテクニカルで、かなりハイレベル。中盤、ガールズダンサーたちをバックに踊る黒人ダンサーのJONTE’っぷりがヤバい!BARKADA MODERN赤と白に塗り分けられた小道具のドアを使い分け、1人のビジネスマン男性の心の葛藤を表現。心情表現として、赤と白の衣装を着たダンサーのユニゾンが繰り広げられるが、そのエナジーがスゴい!COMMON GROUNDダイナミックでパワーあふれるL.Aらしい作品! ヒップホップ、ジャズ、ポッピン、ロッキン、ブレイキン、ハウスとあらゆるジャンルを踊りこなし、スピード感たっぷりにルーティンを繰り広げる!PAC MODERNドープなムーヴの中にも、コミカルな動きを取りいれた振付けが印象的。セットなどは使わないシンプルなステージ、選曲、そして彼らの醸しだす雰囲気にもどこか清潔感のあるさわやかなパフォーマンスだった。THE COMPANY日本ダンスシーン関係者も多く訪れていた今回の『VIBE』。そこで、よく聞かれる意見を総合して、現地出展作品の特徴を解りやすくご紹介! ミュージック・ビデオ文化から生まれたL.Aダンス・シーンならでの特徴がみえる!?サルエルパンツにキャップと、衣装もスタイリッシュに揃え、全体的にクール! ポッピンの動きあり、ハウスの動きありの、まさに多ジャンル構成で展開されるスピード感溢れるルーティンで魅せきった!SUPER GALACTIC BEAT MANIPULATORSメンズ全員がお腹を出したセクシーなパフォーマンスに会場は大盛りあがり! 衣装の早替えや、リズムがなく、セリフだけのシーンでも息のピッタリ合った動きを見せるなど、練習量の多さがうかがえる。GRVキャスター付きの高さが違う4つのボックスを効果的に使ってステージに高低差をつけたり、空間の見せ方を工夫した作品。最後に全員が表・裏で色が違う手袋をつけての細かい手振りのユニゾンは圧巻!THE IV LEAGUEシンプルな創りながら、ダンサーの出ハケの仕方など、細部にも気を遣った作品。ジャストサイズの紺色Tシャツに茶色のズボンというプレーンな衣装が、逆にダンサーのスキルの高さを際立たせていた!220VIBE Dance Competition2003年(一般部門)/2004年(一般部門)/2005年優勝クルー2007年/2008年優勝クルー2003年(学生部門)/2009年優勝クルー2004年(学生部門)優勝クルー細かい音のとり方やグルーヴ感、ウェーブ1つまで、日本では考えられないレベルまでビシッと振付けが揃っている。これは、生で観ると圧巻だ!とにかく振付けが揃っている!ビシッと揃っていながらも、ダンサー1人ひとりがパワフルでエネルギッシュ! 踊っている時の表情も素晴らしく、まさに全身で表現している!ダンサー個人のエナジーがスゴい!本場だから当り前といえば当り前だが。意外と1つが流行ると、みんなそのスタイルをやるらしい。作品表現は日本の方が圧倒的に個性がある。ほとんどが〝L.Aスタイル〟一色!どのクルーも出演ダンサーは平均40人。その大人数を巧みに使った構成・フォーメーションがとにかくスゴい! 日本には、まだ無い概念もあるのだろう。フォーメーション・構成力がスゴい!L.A作品の主な特徴23

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