『SDM』 VOL.28
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LOS ANGELS PRESS #1!総力特集VIBEDanceCompetition第3位―3位にコールされた時は、どんな気持ちでしたか!?私、まさか入賞できるとは本当に思っていなかったんです! 第2部はDAZZLEさんも沸いていたし、その次のチームもスゴかった。特にCHOREO COOKIESは有名ダンサーばかりのチームです。だから、正直、観ていて青冷めていたんですよ(笑)。 やっぱりL.Aのチームはレベルが高いですよね。特にあのユニゾンのシンクロ率、尋常じゃない! 多分、今までの最高のパフォーマンスをしても1位と2位のチームには勝てなかったと思っています。楽屋に戻ると、もう本当に多くの人たちが、私たちを祝福してくれました。リハーサルの時も思ったんですけど、現地ダンサーは〝競う〞というよりも、〝一緒に盛りあげる〞っていう意識が強いですよね? 敵味方とか関係なく、いいものはいいって言ってくれる。そこは本当に感動しました!―実際、踊っている最中の手ごたえはどうでしたか!? やはり、暗転後の葬列の部分は会場の反応が良くなかったですね。『VIBE』ってスピード感が命なところがあるじゃないですか!? 現地ダンサーからしたら、時間の無駄に見えるということは解っていたんですけど、静の部分を敢えて入れることが日本人的感覚かなって思って。けど、照明がないから厳かな雰囲気がまったく出なかったですよね(笑)。―しかし、YouTubeのアクセス数がスゴいですよね!?自分が今まで見ていたように、自分の作品を世界のたくさんの人たちに観てもらえる。それってスゴく素晴らしいことですよね! 実は今回、この「レクイエム」という作品を出展するにあたって、私の中ですごく悩みや葛藤があったんです。果たしてアメリカの大会に日本代表としてこの作品を出すプレッシャーを背負って踊れるのか!? みんなで何度も何度も話い合いました。渡米前には公開リハーサルを開催しましたが、照明もない5分の演目に200人くらいが集まってくれたんです。そこでスゴい拍手とたくさんのメッセージを頂き、みんな号泣したんですよ。募金も13万ぐらい集まって寄付することができました。そこからですね。みんなが全力で表現しようという意識になったのは。 今回は、結構、精神的にも自分を追い込んでいましたし、出演ダンサーたちもスゴく辛かったと思います。もし、この作品じゃなかったら多分、ここまではしなかったと思います。大会終了後、ジャッジ採点表をもらえたんですけど、「まさにアートだ!」という意見が多く点数も本当に高かったんです。『VIBE』って選ばれたクルーだけが出れるコンテストだから、現地の常識だと私たちみたいな作品を観てもらえる機会なんて絶対ないじゃないですか!? その中で評価されて、芸術だって言ってもらえた。大会後にはL.Aから幾つかオファーも頂くことができました。もう、これ以上の褒め言葉はないですよね! ヒップホップの世界的コンテストで、ジャズ作品が入賞すること自体、前例が無い快挙! それほどまでにKAORI作品が魅せた魂の表現をL.Aがホンモノだと認めたのだ。 現地の誰もが知らなかった新しいダンスの世界観。その登場に、ネット上には世界中のダンサーからコメントが過熱している。「これぞ、まさにアートだ!」、「心から感動した!」、「私は何のために踊っているか再確認できた、ありがとう!」。 賞賛だけではない。やはり日本独自の〝間〞のとり方に関しては、理解が人によって大きく分かれた意見もある。 だが、これだけは間違いない! 日本人が創った〝表現作品〞において、世界がこれだけ賞賛し、議論が過熱するのは〝史上初〞であるということだ。 日本のダンサーだけでなくコレオグラファーにも注目する。彼女たちの努力は、まさに歴史の先駆けを創りあげてみせた!HERO interview!! 『VIBE』のステージを 体感してみて。大会終了後も出演ダンサーたちは大歓声をあげて余韻に浸る。それだけ激戦であり、努力の結果だったのだ!CHOREO COOKIESの有名ダンサーMariel Martinと。彼女も、KAORIの作品を大絶賛してくれていた!いつも本番が始まる前は、全員で手をつなぎ腹の奥から声を出す! 叫びすぎて現地ダンサーたちもビックリ!自分たちの出番ギリギリまで会場の通路で練習するメンバーたち。最後の最後まで徹底的に作品の完成度を上げていた。大会4日前には有名イベント『CARNIVAL』のアニバーサリー・スペシャルが開催! みんなで遊びに行きました!日本代表クルー・L.A滞在記検索ワード「VIBE 17 KAORI」KAORI ALIVE大会後1週間でYouTube再生回数、累計2万回!KAORI作品が世界のダンサーたちに与えた影響。正直、あまりものレベルの高さに青冷めていました。だから名前が呼ばれた時、実感なかったんです(笑)。コレオグラファー:KAORI26

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