『SDM』 VOL.29
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ステージの幕開けは、古代ローマを思わせる盛大なパフォーマンス!〝怒〟のシーンでは実力派キッズチームMINT CREWも加わり、激しいダンスを繰り広げる!終盤では〝ダンスは世界の共通言語〟というメッセージが強く読み取れる、幸せな雰囲気のパフォーマンスを見せてくれた。妹であり、シンガーのAIRI MORIも登場し、伸びやかな歌声を披露!2012.3.24(土)-25(sun)@恵比寿 ザ・ガーデン・ホールphotography by © タカハシアキラ(CRYSTAL-STYLE)/J.E.C.,LTD+KENTO MORI ENTERTAINMENTKENTO MORIオールプロデュースによる、自身初となるダンスライブが開催!総勢40名のダンサーが出演したこの公演、「ダンスは世界の共通言語」という彼自身の信念のもと、人間の〝喜怒哀楽〟をテーマにパフォーマンスが展開される。パフォーマンス自体のスキルの高さはもちろん、マイケル自身のメッセージでもあった〝人類全体への愛〟という温かな感情が伝わるステージであった。――厳しい環境でチャンスをモノにされたんですね! ではLAでのダンス生活を経て、自分で成長できたと思う部分はありますか? 昔は自分の目標達成のために走り続けていて、「何か他の人のために」なんて考えはありませんでした。でも今では視野も広がって、自分が学んだものを世の中に伝えたり、自分以外の周りの人たち、ダンスシーンにも何か貢献していきたいと思えるようになれたのは成長できた部分だと思います! 自分自身が有言実行していったことで、自信になったということはありますね。――ケント・モリさんのように、海外で活躍したい読者にアドバイスをお願いします! 自分を信じて進むだけです。自分の生き方、進み方というのは自分にしかないわけだから、僕が過去にどうやったから絶対こうなるって方程式はありません。ただ僕は、ハートから表現すればグローバルにいけると思っています。 ダンスって世界共通のボディランゲージであり、感情表現なんですよ。だから言葉がわからなくても、人種や国境、文化や宗教が違っても、誰とでもつながれる、会話ができてしまう。表面的な身体のスキルも、〝心技体〞って言葉の通り、結局ハートがないとダメ。「よりいいダンサーになりたい!」という気持ちが、スキルまでも高めてしまうと思います。マイケルが世界中で受け入れられた理由。――初のダンスライブ『DREAM&LOVE』についてお聞きします。終えてみて感想はいかがですか? 10分や20分の作品は今まで作ったことはあったんですけど、今回のような105分のステージは初めてでした。それも3週間で作り上げなくてはならなかったので、時間との戦いでしたね。最終的には、納得できるクオリティに出来ました!――所々にマイケルのオマージュ的なパフォーマンスがありましたよね? もはや今の僕からマイケルを完全に切り離す方が逆に不自然だと思うし、僕のDNAですね。ただかっこいいではなく、プラス何か。その何かというのは、マイケルが一番言っていたメッセージと同じなんですよ。――そのメッセージとは何でしょうか? 今回のステージで伝えたかったことでもあるんですけど、ダンスが世界をつなぐ、ハートがあればつながれるということですね。やっぱりあれだけマイケルが世界中の人に支持されていったのは、彼がハートで踊っていたからなんです。ハートで僕らに接してくれたから、例え言葉がわからなくてもこっちのハートも動かされたんです。 人はハートから接すれば、ハートで返してくれて1つになれる。そう思ってた僕が今みたいに世界で活躍できてなかったら、その考えは間違っていたのかもしれない。でも、その考えで今の位置まで来たつもりなので、それは正しかったのかなって思っています。そうでなかったら、僕もマイケルに会えてなかったと思いますね!15

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