『SDM』 VOL.29

50/68

発表会をレポート!!の何かを装い、演じる訳ではなく、ダンサーそれぞれがナチュラルに舞台に立つ姿が印象的であったU-GEナンバー。ルーティンを繰り広げるも、出演ダンサーそれぞれは、どこか遊びゴコロあるラフでグルーヴィーなノリをかもし出す! 後半、U-GE自身の登場で、テンションはいっきに盛りあがり、まるで「クラブで偶然にムーブが揃った」かのような質感に! 楽曲センスもさすが。多様な楽曲を見事にまとめあげ、流れのいいステージング展開であった!人の心を動かす作品づくりのレシピU-GE(MO’PARADISE、J.S.B Underground)〝リアル〟が味わえる珠玉のコレクション!ストリートダンスのさまざまなこんな作品が登場しました!前半は、全体的にアンダーグラウンドのリアルなヴァイブスが伝わるような選曲が中心です。だから、振付けもそれにあわせて創っていきましたね! 逆に中盤はキャッチーに! かつて〝GOLD RUSH〞というチームで使っていたものを、今回のために編集し直して使いました。そして、最後の部分はメドレー的に盛りあげる! という展開にもっていきました!使用楽曲や振付けもかなりドープでしたよね!? やはり僕のテーマである〝ダンスの遊びゴゴロ〞。そこはこだわって指導しています。普段のレッスンでも、それぞれ音に乗って楽しんでもらうという部分は大切にしています。だから、今回もリハが進んでいく度にみんなどんどん自分を解放してくれました。楽しんだもん勝ちです! 今日も、気持ちよくいい感じに、ステージでまとまりながらも、ふざけてくれたと思っていますよ!生徒を指導する上で、意識していることは!?発表会ならではのルーティン、そしてヒップホップ本来の大切な部分である〝遊びゴゴロ〞。そのメリハリというものをしっかり伝えるように意識しましたね! 作品創りも、出演ダンサー皆さんの個性を活かして、結構、自由に進める部分を大切にしました。僕自身が普段、踊る時に大切にしている〝ダンスの遊び感〞。それがステージをとおして伝わればいいなって思っています!今回の作品づくりにあたって大切にしたことは!?今、人気のK-POPコレオグラファーとして活躍するIYO-P。誰もが口ずさむK-POPメドレーを使用し、軽快な構成で会場を沸かせた。人気のフィーメールチームCRAZYLOVEGIRLSのASAMIは、ファッショナブルで力強いセクシーなナンバーを見せてくれた。振付師:NATSU/GIRLS HIPHOP熟練者ならではの洗練されたステージングをみせたNATSU。構成もバリエーション豊かで魅力あふれるナンバーだった。振付師:SONG AE/JAZZ振付師:すずきゆうすけ/LOCKIN’振付師:ASAMI/GIRLS HIPHOP振付師: SUZUYAKA/JAZZSDM編集者が選ぶベストナンバー!!振付師に聞いてみました!厳選された人気ダンサーがズラリと講師陣に名を連ねるStudio Landin’が3年ぶりとなる発表会を開催! 各ナンバー冒頭には、本校発表会〝名物〟ともいえる担当コレオグラファーの即興ソロが繰り広げられ、「これぞトップダンサー」といえる圧倒的なパフォーマンスで会場を唸らせてくれた。出展ナンバーも、パワフルで熱い気持ちに溢れた作品ばかり。ダンス経験のない観客にも「私も踊ってみたい!」、そんな気持ちにさせてくれるステージであった!取材・文=萱沼萌text by Moe Kayanuma写真=井上治photography by O-sam Inoue2012.2.26(sun)@アミュー立川・大ホールmore info → Studio Landin'http://www.namelessproduction.com/東京StudioLandin’発表会リアルなアンダーグラウンドを体現する空気感。日本のヒップホップ・ダンスシーンを牽引するカリスマ的ダンサー! メジャーシーンでは、MISIAの名曲「つつみ込むように」をはじめ、May-J、ALICEの振付けなども手がけている。一人ひとりの個性が光るソロ、構成が印象的。ナチュラルなノリが気持ちいい、実にグルーヴィーな作品であった。椅子を巧みに使い、少人数で印象的なナンバーを魅せてくれたSONG AE。カノンを多用した美しいムーブで会場を魅了した。レイアウト能力の高さを伺わせる抜群のステージ構成で、ミュージカルのようなエンターテインメントをスピーディにみせた!振付師:U-GE/HIPHOP振付師:IYO-P/K-POP48