『SDM』 VOL.30
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HOUSE、HIPHOP、BREAK、FREESTYLE、KIDS、RIZE。全6ジャンルの頂点を決めるべく繰り返されてきた幾多の闘い。その集大成であるFINALへの出場は、ダンサーの1つの夢だと言っても過言ではない。難関を突破し国技館のステージに立つダンサーのレベルは並ではなく、超絶ムーブの連続に観客のボルテージも最高潮。もはや誰が王座に立ってもおかしくないハイレベルなバトル。 そんな激戦の中でも特に注目したいのは、もっとも予測不可能なバトルが展開され、しばしば異種格闘技戦と表現されるFREESTYLE SIDE !今期もポッピン勢が予選から大健闘し、ファイナルへの出場権を獲得する中、ランキングを堂々の1位で通過してきたのはWAPPER。昨年度準優勝の雪辱を果たすかのように、次々と猛者たちを撃破し、再び決勝戦にまで上り詰める。彼を決勝戦で迎えたのは、こちらも昨年度HIPHOP SIDEファイナリストであるHiRo。彼が繰り出すエナジー溢れるグルーヴィなムーブも、冷静さとドラマチックさに一段と磨きをかけてきたWAPPERのパフォーマンスの前に屈した。SEASON7、Mr.フリースタイラーことWAPPERが遂にその名に相応しい称号を勝ち取った! ダンス界を取り巻く状況は急速に変化している。しかし、この日、両国で繰り広げられたすべてのダンスは、不動のエネルギーとパワーに満ち溢れていた。DANCE@LIVE SEASON7 FINAL今年もこの季節がやってきた。ダンスバトルを核に「ストリートダンスの可能性」を模索し、2005年よりスタートした「DANCE@LIVE」も、ついにSEASON7。震災直後だった昨年のFINALから1年、主催のアノマリーは“DANCE FOR ACTION”と題して、日本中のダンサーとともに様々な取り組みに挑戦してきた。そんな1年を、日本を代表するトップバトラーたちが白熱した戦いでドラマチックに締めくくる!取材・文=萱沼萌、安江雄彦text by Moe kayanuma、Takehiko Yasue写真提供=アノマリーphoto-cooperate by ANOMALY2012.4.22@両国国技館STAGE REPORT頂上決戦。王者は一体誰だ!?WINNERWAPPER(BORN 2 FUNK) FREESTYLE SIDE熱狂! 揺れる国技館で爆発するエナジー。オイシイところを持って行ったのは、もちろんこの人! 舞台効果を味方につけたド派手な演出はさすが。カリスマカンタロー豪華ジャッジ陣がタッグを組んだこのユニット。歴史に残る超次元のステージに会場中が息を呑んだ。E.O.F(Elements Of Freedom)時間と空間を完全に支配する彼らのステージは、何人たりとも到達することのできない域に達していた!ヒューマンビートボックスと融合し、期待を遥かに超えた完璧なパフォーマンスで観客を圧倒!「SEASON6覇者」YUMEKI vs「無冠の帝王」地獄のKIDS SIDE準決勝に、観客は総立ち!今期ファイナリストを3人も擁する次世代ハウスチームTOKYO FOOTWORKZが登場。タイムマシーンBeat Buddy BoiKIDS SIDE準決勝TOKYO FOOTWORKZ極上のパフォーマンスがメインステージを彩る!20

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