『SDM』 VOL.31
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――授業の最初に人体の骨格模型を使ったのはどういった意図があるのですか?人間の身体のことについてちゃんとした知識をつけるためです。ダンスを教えるインストラクターの全員が解剖学を知っているわけではありませんが、私はまず身体のことをちゃんと知った上で、そこから動きに展開させていくことが大切だと考えています。―先生自身が実際に具体的にはその知識が役立った場面はどんな時ですか?例えば、自分のレッスンの最中に学生が怪我をしてしまったとき、または身体の使い方がわからなくて戸惑っているとき、身体がかたくて悩んでいるときなど、医学的な視点から見た身体の理解があってはじめて、適切な指導ができるんですよ!――他にインストラクターに必要な要素を教えて下さい!学生の1人1人に向き合って、ただ「頑張れ!」というメッセージを送るだけではなく、より具体的でわかりやすい指導をすることです。そして、学生の悩みや疑問を解決してあげていくことが、インストラクターの仕事だと思いますね!東京都大田区西蒲田5-23-22 TEL 0120-123-351◉MAIL info@neec.ac.jp ◉HP http://www.neec.ac.jp日本工学院ミュージックカレッジ資料請求はコチラ!ダンスパフォーマンス科の最新情報は公式ブログから!http://blog80.neec.ac.jp/オープンキャンパス&体験入学日程8/25(土)、26(日)、30(木)、31(金)9/9(日)、16(日)、23(日)、30(日)以降随時開催先生にインタビュー!髙木美樹先生[PROFILE]5歳からクラシックバレエを習い始め、17歳から各種ダンスに転向。19歳からBDCで講師をしながらプロダンサーとしての国内外の数々の公演に出演。また、安室奈美恵、観月ありさ、上原多香子、MAX、大沢あかね等、名だたるアーティストのコンサート、TVやPVの振付け、ステージング、ダンスレッスンなどを担当している。ダンスな学校の授業にせまる!インストラクターになるためには!?Part.2Case of 日本工学院ミュージックカレッジ ダンスパフォーマンス科文=萱沼萌 text by Moe Kayanuma写真=井上治 photography by Osamu Inoue2012年、中学教育への導入をきっかけに注目を集めるダンス教育。そこで、そのカリキュラムに定評のある日本工学院ミュージックカレッジに潜入! 今回はダンスインストラクター専攻の授業におじゃまし、「プロとしてダンスを教えること」について教わってきました!ダンスインストラクター専攻の授業で学ぶインストラクターになるための知識とは!?骨格模型を使って解剖学的な考察!インストラクターとして的確なアドバイスをするためには、人体に関する正しい知識が不可欠。具体的でわかりやすい指導スキルが身に付く!ペアを組み、〝先生役と生徒役〟両方の立場を経験!レッスンの中で、実際に学生の身体を触って伝えることはとても重要なファクターのひとつ。適切な補助の仕方を、双方の立場から理解する!正しい形を先生自ら指導!もちろん先生も自ら、動きやポーズの正しい形への導き方を指導! 普段、何気なく受けているレッスンも、実はさまざまな〝教える技術〟が詰め込まれているのだ!先生役の学生が実際にレッスンを再現!多くの学生を前に、「どんな伝え方をしたらいいのか」を実践的に学ぶ! 自分なりの伝え方を模索することが、インストラクターとしての自信になる!基礎的な動きの1つ1つに関しても〝正しい形〟が存在する。〝インストラクター〟としては、間違った動きを教えるわけにはいかない、重要な知識!学生に聞きました!今日の授業は!?日本工学院のダンスパフォーマンス科では、高校のダンス部など、外部で実際にレッスンをする機会があります。今回の授業で学んだ解剖学や心理学などを自分のレッスンに活かして、実践で役に立てようと思います!渋谷朋代さん学生に聞きました!学生に聞きました!今日の授業は!?今日の授業は!?今回の授業を通して、今まで自分がストレッチをしっかりできていなかったことに気づかされました。身体の仕組みを意識することで、私自身の身体の使い方が劇的に変わったので、それを教えることに活かそうと思います!実は私、今までレッスン前のストレッチってそんなに重要だとは思ってなくて、なんとなく流してしまいがちだったんです。でも、授業で身体についてきちんと理解することが重要だと気づいたので、1つ1つ動作に対しての意識が変わりました!西山怜花さん貫井美穂さん腕の長さは……ここはお腹を しっかり凹ませる! ワン、ツー、スリー、フォー!48

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