『SDM』 VOL.31
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発表会をレポート!!のパワフルなヒップホップ作品が出揃った今回の『CAM’ROC』。その中でも特にジャッジ陣の心を掴んだのが、この作品だ。勢いのある登場からステージ前ラインに並んでのルーティンと、出始めからいっきに観る者の心を掴む!巧みに身体を使ったムーブを、出演ダンサー1人1人の熱いパッションが、さらに印象的に変えていたのも評価高い。スピーディな構成でドープなヒップホップを最後まで魅せ続けた気迫の作品であった。コレオグラファーにインタビュー!Sayaka(MAV●S、0919)発表会を振付け作品コンテストとして開催!!作品1つ1つの気迫が違う!こんな作品が登場しました!基本的にはヒップホップらしいドープさを大切にして創りますが、それぞれの披露するシチュエーションの違いというものを、しっかり認識して作品を創るようにしています。例えば、発表会では「楽しく!」。ショーの場合は、観ている人が楽しめて入りやすいクリアなもの。そしてコンテストなどには曲から受けるインスピレーションを大切に……といった感じのことを意識しています。ダンス作品を創る時に、大切していることは!? まず、どんな時でも〝身体の軸〞というものを大切に教えるようにしています。そして、アイソレーションには特にこだわっています。これは、私がダンスを初めてから積み重ねてきて、今も大切にしていること。ある意味、自分のダンスの武器ともいえるほど自身もって提示できるものです! その結果、今日は、ついてきてくれたメンバーを優勝まで導くことができて本当によかったです!普段でのレッスンでは、どんなことを意識していますか!?もともと、この作品は『Legend WEST』に向けて創ったものでしたが、その時は、私もみんなも気張り過ぎてガチガチな状態……(笑)。実力を発揮することが出来ませんでした。けど、今回はめっちゃ練習してきたし、「これだけやってきたから楽しんでいこう!」というテンションでした。それが結果的に120%の力で臨めたと思います。まずは結果を出せて、とっても嬉しいです!今回、優勝できた要因はどこにあると思いますか!?タイトルどおり90年代のミドル・ヒップホップで魅せるアツい作品。昨年度覇者ならではの貫禄で魅せた!振付けによる音の表現がみごとであったジャズ作品。出演ダンサーの田中康介さんには「MVP賞」が贈られた。第2位!:Dy作品 「D」大人数でドープに揃えた迫力のヒップホップ作品。それぞれのルーティンの揃え方もかなりクールであった!オーディエンス賞/ベスト・ドレッサー賞:K-KO作品「emotion ~喜怒哀楽~」YU-MAH作品「Mix Generation」YURI作品「Keep Going!!」GUEST:KAORI作品GUEST:黄帝心仙人作品みごと栄光に輝いたナンバーは!?みごと優勝に輝いた作品の関西の老舗スクールが誇るビッグイベント『CAM’ROC』は、発表会としては異色の〝振付け作品コンテスト〟として開催。各インストラクターと出演ダンサーたちが一体となった気迫あふれる作品が次々と披露されていた。発表会というダンス初心者もいる環境ながら、立体的な作品構成や大人数を活かした振付けなどで、どのステージも見応えたっぷり。まさに関西コレオグラフ・シーンのパワーを感じさせてくれる1日であった!取材・文=工藤光昭text by Mitsuaki Kudo写真=村上剛志photography by Takeshi Murakami2012.5.13(sun)@なんばHatchmore info → CAMURO DANCE STUDIOhttp://www.camuro.jp大阪CAMURODANCE STUDIO発表会特徴的なムーブを、スピーディな構成と出演ダンサーたちの気迫で魅せ続ける!クリエイティビティあふれるヒップホップ・スタイルで人気のチーム〝MAV●S〟、〝0919〟などで活躍。MAV●Sは大人数ダンスコンテスト『UNITY』3位、『JAPAN DANCE DELIGHT VOL.17』ファイナリストに輝いている。杖、傘、新聞など、さまざまな小道具を巧みに使ったロッキン。出演したキッズの丸岡陽向君は「MVP賞」に輝いた!喜怒哀楽4つのシーンを、ファンキーかつ華やかな振付けで展開。みごとタブル受賞に輝いた!KAORI、黄帝心仙人、2人のトップ・コレオグラファーによる豪華作品がゲストとして披露された!Sayaka作品「team Saa-ya」第3位!:MAKOTO作品「early 90’s STREET」優勝!!52

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