『SDM』 VOL.32
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史上最大級のコラボレーション・ショーケースが開催! 大規模なバンド編成と確かな実力を持ったシンガー、そしてストリートダンサーによるコラボレーション・パフォーマンスが話題のイベント『WEFUNK』。4回目の開催となる今回は規模を拡大し、2日間に渡って熱いコラボレーションが繰り広げられた! このイベントの魅力は何と言っても〝生演奏でのダンスパフォーマンス〞だろう。それもクラブで行なわれるような「単一バンドとダンサー1名によるパフォーマンス」と言った小規模のものではない。 会場はクラブチッタという大バコ、バンドは舞台セットいっぱいに広がる大編成、そして20組以上のダンスチーム、総勢200名以上の出演者がそれぞれの立場で渾身のパフォーマンスを披露するという、もはや単なるダンスイベントの枠を越えた、〝大規模公演〞だ。 イベント本編、開演の幕が開けると何より〝生演奏の迫力〞に驚かされる。録音された音では決して感じることのできない、身体全体で感じることのできる演奏が来場者はもちろん、出演ダンサーたちのテンションを大きく上げていた!表現者として、誰もが主役となるショーケース! それぞれのパフォーマンスには、いわゆるダンスショーケースにおける〝ソロパート〞のように、曲中でシンガーのソロパートやサックスのソロパートが披露される。それぞれの表現者にスポットを当てた『WEFUNK』ならではこの演出は、バンドとシンガー、そしてダンサーの誰もが「同じラインに立つ主役である」というイベントの理念が表れているかのようだった。 そして、音自体を楽しんで踊るダンスチームが続く中、BOOCOLORSやPacifismと言った実力派若手チームや、最近TV番組での活躍も目覚ましいTeam Black Starz。また、今や人気・実力ともに最高潮のBeat Buddy Boiのメンバーからなるユニットなど、名のある多くのチームが会場を盛り上げる! さらに、それぞれの回の大トリを務めたYOSHIE、HIRO、GO GO BROTHERSといった大御所ゲストダンサーたちが〝匠の技〞とでも言うべき音と一体化したパフォーマンスで会場に熱狂を巻き起こしていた。 出場者と来場者、それぞれの五感に大きな刺激と印象を残したこのイベントは、〝音楽とダンス〞の新しい関係性を提示したと言えるだろう。この2人のパフォーマンスはまさに〝ファンキー〟そのもの!まるで奏でられる音と遊ぶかのようなダンスで貫禄を見せつけた!その繊細なステップによる表現力の高さはHIROならでは!音楽と一体化するかのようなパフォーマンスで会場を圧倒した。 生バビダンサーに〝主役〞として、よりかっこよくスポットを当てる方法はないだろうかと模索し始めたことがきっかけです。私は経験上、ミュージシャンの立場としてよくダンスイベントを見るのですが、既存のイベントはダンサーが主役なのにも関わらず、その魅力を引き立て切れていないと感じることが多くありました。ならばステージにバンドを敷き、いわゆる〝シンガーの立ち位置〞で、ダンサーにライブを創り出させてみてはどうか。そう思い立ち、このWEFUNKを企画しました。将来的には、会場を所有して連続公演を実現させ、舞台として定着させることが目標です。主催者として、ストリートダンスを志した子供たちが、「いつかそこに立ちたい!」と思えるステージを作れるように頑張っていきます!主催者に直撃! イベント開催の主旨は!?WEFUNKオーガナイザー 城田寛治23

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