『SDM』 VOL.36
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ストーリーテラー小田 篤史原作よりも、色んなところがパワーアップしているんですね! もはや日本を代表する世界的コレオグラファーと言えるKAORIが魅せるのは、本公演の中でも最も再演を待ち望まれた作品の1つであろう『レクイエム』。原作のメンバーは関西のダンサーが中心であったが、今回はほぼ関東のダンサーを起用。 圧倒的に美しく揃えられたユニゾンと、技術だけでは説明しきれない気持ちのこもった表現に、思わず涙する観客が続出! あらためて、世界に通用する伝説的作品であることを証明してみせた!世界が認めた至高の名作、観る者の心震わす、力強き生命の賛歌。コレオグラファーKAORI (Memorable Moment)作品名 ゲストコレオグラフ作品として2部の頭を飾ったTAKAHIRO。〝実験的手法〞と名うたれた通り、冒頭のシーンからすでにド肝を抜かれた人も多いであろうスリリングな展開は、既存のダンスナンバーの枠にとらわれないTAKAHIROならでは! また、一方で繰り広げられる軽快なユニゾンが一層、日常に潜む狂気を感じさせる。映画「シックスセンス」を彷彿させるラストシーンと日本人離れした独特の感性で、会場を凍りつかせた! 「Chapter.1」で審査員賞を獲得したこの作品は、原作から大幅にパワーアップ! 艶やかな着物や丁半賭博が繰り広げられるなど、江戸の活気あふれる情景描写はそのままに、和太鼓とのコラボや殺陣も追加。物語により深みが加わり、会場を幕末の世界にタイムスリップさせる! クライマックスではHIDETOMOの真骨頂とも言える一糸乱れぬユニゾンをみせつけ、〝新井風味〞ならではの壮大なエンターテインメント作品で公演の1部を締めくくってくれた!時代が激しく揺れ動く幕末、ひたむきに生きた女達を描いた歴史大作!コレオグラファーHIDETOMO 作品名日本人離れした感性で魅せるダンス×サスペンスの異色ホラー怪作!コレオグラファーTAKAHIRO作品名 過去2回に渡り『Legend Tokyo』で審査員賞を獲得し、もはや完璧に確立されたといえるJunko☆のパンキング作品! 今回は3台もの巨大な和太鼓とのコラボレーションに加え、出演ダンサーの数も原作に比べ約1.5倍。 格段に爆発力を増した千手観音を模したルーティンや、バリエーション豊かな構成は圧巻の迫力を感じさせる。 既存をはるかに超えていくJunko☆のクリエイティビティが遺憾なく発揮されていた!神なる祈りと想いをのせる、疾風怒濤の革新的パンキング・スタイル!!コレオグラファーJunko☆ (GALAXXXXY★)作品名和太鼓の生演奏により、2作品がさらにパワーアップ!公演1部のラストとなる2作品(Junko☆、HIDETOMO)は、何と和太鼓の生演奏とコラボ!会場の空気を震わせる和太鼓の〝音〟としての効果はもちろん、和の世界観に厚みを加えるような見た目も大きなインパクトを与えた!22

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