『SDM』 VOL.40
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0501001502002503003504002001年2007年2012年約400万人約7万人約25万人約25万人ついてですが、昨年第1回を開催されて、手応えはいかがでしたか?二木‥いやもう、ビックリしましたよ!みなさんきちんと学校の制服を着てきて、髪型もしっかりと校則を守られている。この大会がもっと周知されて大きくなっていくことで、今までダンスに興味の無かった、メジャーなスポーツをやっている運動神経のいい子たちも興味を持ってダンスをやるようになるかもしれない……、そうしたら、今まで表現できなかったものが出来るようになって、新しい何かが出来るかもしれない! そういった環境が、1年目にして出来たかな、と思いましたね!山川‥先ほどの話にも関わりますが、ダンスが社会に認められるようにする、国民的なスポーツにしたい、その目的を考えた時に、この大会に2つ、他にはないルールを作ったんですよ。―その、他にはない2つのルールとはなんでしょうか?山川‥1つは制服の着用。もう1つは挨拶の奨励です。まずこの大会に出場すると言うことは、学校活動の一環であり、出場者は学校の代表として大会に出ている。ならば誇りを持って制服を着用してきて欲しい。そして、知らない人でも全員、会場で会った人には互いに挨拶をしましょうということです。ダンスシーンの考えで言えば特殊かもしれませんが。教育的な観点で言えば当たり前の事。でもこの2つのルールが、唯一無二の教育的ダンスの大会として、他のコンテストと差別化できたものだと思います。この大会のステージで踊ることをまずは体験して欲しい!―では、大会に関して、今後の展望は何かありますか?二木‥個人的に思うのは、将来的にこの大会を出場者の保護者の方々に観て欲しいですね。現在は出場者=観覧者、という形式なので。まずは全出場者がお互い、応援して拍手ができる環境を作る。それが第1回目では出来たので、次の段階としてこの状況を保護者の方々にぜひ見て欲しい。あとは、今は年1回の開催なので、野球やサッカーのように年2回大会をやった方がいいのか、それは探りながら要望に応えていきたいですね!山川‥私は、ゆくゆくは制限時間を変えてもいいと考えています。この大会を含め、現状どの大会も制限時間は2分半。これが日本の教育的ダンスの進行を止めている原因だと思うのです。―2分半という制限時間によって、どのような問題が起こっているのでしょうか?山川‥やはり勝負なので、出場する方としては2分半という短い時間でわかりやすいダンス、ロッキンやヒップホップといったジャンルを選択してしまいがちです。でも、ジャズやコンテ、創作ダンスなどの表現ダンスは2分半では表現しきれない、せめて4分は欲しい。だから出場校のジャンルの偏りが出来る。今は運営上、より多くの学校の人に出場して欲しいので2分半という制限時間にしていますが、ゆくゆくは大会日程をもっと取り、4分にしたいと思っています。―より多くの学校に、このステージを経験して欲しいですね!山川‥そうなんです! 現状、ダンスを踊っている子たちの学校以外の発表の場は、街の催しものやコンテストの簡素なステージが多い。そこで、この照明も舞台セットもある、煌びやかなステージで踊った感覚を体験して欲しい、それを生涯ずっと忘れないで踊り続けて欲しい。今度の6月の第2回大会も、多くの出場校に忘れられない経験をして欲しいと思っています!ダンス授業実施後の生徒たちの感想ダンス人口の推移(推定)社会人向け習い事市場とカテゴリ別構成比 上記は都内の中学校教諭による研究発表によるものであり、ほとんどが肯定的な意見が挙げられている。このそれぞれの感想から考察すると、ダンスの授業が〝コミュニケーション〟という側面で非常に有用であることがうかがえると言えるだろう。ダンスが義務教育化されたのは2011年(小学校)。それまでも確実に増えていたダンス人口が、義務教育化をきっかけに爆発的に増えたことが伺える。これは学校の授業で全ての生徒が学ぶようになった事に加え、その周囲の大人にも影響が波及している結果だろう。ダンス義務教育化の影響が大人にも及んでいる考察は、上の表からも考察できる(上記表にはキッズダンスは含まれていない)。今や大人の〝習い事〟としての選択肢の1つにダンスが大きな存在感を増していると言えるだろう。●恥ずかしさがなくなった。●するだけでなく、見る方も面白さがあって良かった。●初めての体験だったので、どれも面白かった。●みんなと笑ったりしながら楽しくできた。●いつもははなしたりしない人と 同じグループになり、良いダンスが出来た。●身体全体でものを表現するのが面白かった。●この授業で仲良くなれた。TOPIC5TOPIC6TOPIC7第2回日本ダンス大会開催!information高校ダンス部を対象としたコンテスト、出場チーム募集中! エントリー締切りは2/28(金)まで、詳細は下記公式サイトから!日本ダンス技能向上委員会 http://jdsac.jp/大会にルールの1つ、制服の着用。この大会への出場は、学校教育の一環なのだ。公益社団法人 女子体育連盟編集・発行「女子体育」平成25年1月発行号より文部科学省調べ2011年度矢野経済研究所調べ他国語 0.6%スポーツ教室22.1%日本文化 21.7%アート15.6%ダンス教室14.1%料理教室 3.6%美容・健康 2.3%パソコン 1.2%音楽教室 6.9%外国語 11.9%約2,300億円規模25

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