『SDM』 VOL.41
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『ASTERISK』の魅力にせまる!ダンスで生きていきたい人は、この公演を絶対に観た方がいい。―まず昨年、ここまで大規模な舞台公演を行なうことになったのは、どういった経緯があったのですか?長谷川‥俳優や歌手ではなく、〝ダンサー〞がメインとなる公演を、〝東京国際フォーラム〞という大舞台でやってみようと、パルコさんからお話を頂いたのが始まりですね。僕はDAZZLEとしての経験があったので、全体を取りまとめる演出家としてこの企画に当たらせて頂くことになりました。ただやはり、ダンサーだけでそんな大舞台でやるのはパルコさんも初めての挑戦なので、なるべく注目度も上げたい。そうなった時に、世界でも活躍し、実力も知名度もあるリノちゃんに出てもらうことになったんですよ。―リノさんはこの舞台のオファーを受けた時、どのような印象を持ちました?仲宗根‥当時は日本でガッツリ踊る機会はあまりなかったので、本当に未知の世界の初挑戦という感じ! 失礼ながら達也さん(DAZZLE)の事はあまり知らなかったのですが、私の信頼している日本人ダンサーがとっても達也さんを信頼していたので、「じゃあ私も信じる!」って、思い切って飛び込んでみました!長谷川‥僕もリノちゃんとこういう風に一緒になる事は初めてだったんですけど、練習に対してや、作品を理解しようという姿勢が素晴らしい。舞台に立つ者の鏡というか、本当にプロフェッショナルだなと思いましたね。僕だったら途中で音を上げていたかもしれない(笑)。―そんなにきびしい稽古だったんですか!?長谷川‥きびしいと言うか、演出上、ジャズやラテンなどの色んなジャンルをガッツリやってもらわなければいけなかったんですよ。今までやったことのないダンスをこれでもかと(笑)。仲宗根‥いやもう本当、特にDAZZLEスタイルのダンスなんてめっちゃ難しかったですよ!! 私は今まで〝感覚〞で踊ってい昨年、国内屈指のトップダンサーが集結し、話題となった舞台公演『ASTERISK』。ストリートダンスの公演として、なんと東京国際フォーラムという大舞台で開催されたこの公演が5月、さらなる進化を果たして再演される! この再演に向けて、総合演出である長谷川達也とメインキャストを務める仲宗根梨乃が語る、その想いとは!?メインキャストとして要所でパフォーマンスを披露する仲宗根梨乃。「僕だったら絶対に音を上げている!」という長谷川達也の要求に、見事に応えてみせた!照明や舞台セット、さらにそれぞれの衣装や小道具など、ステージとダンスを彩る様々な演出がこれでもかと披露される! 「ダンスを知らない人でも楽しませたい」という意図が明確に読み取れる。多種多様なダンサー&コレオグラファーが集まった公演ながら、内容は発表会ような作品の羅列ではない。長谷川達也の演出により、1つの物語としてそれぞれが破綻無く、見事に紡がれている。出演者は日本の誇る実力者ばかり! 総獲得タイトル100冠以上、100人以上の出演者たちが次々とパフォーマンスを披露する様子は、まさにダンスシーンの〝夢の舞台公演〟と言えるだろう!取材・文=長濱佳孝edit by Yoshitaka Nagahama写真=飯野高拓photography by Takahiro Iino長谷川達也(DAZZLE)『ASTERISK』2013年5月に東京国際フォーラム・ホールCで開催された、パルコ主催のストリートダンス公演。DAZZLEの長谷川達也が演出として公演を取りまとめ、仲宗根梨乃がメインキャストを務めた。その他、様々な人気&トップダンサーが出演し、大成功を収めている。オリジナルの表現スタイルで見る者を魅了するダンスカンパニーDAZZLEを主宰。過去7回にわたり単独公演を開催し、『Legend Tokyo chapter.1』最優秀作品賞を始め、国内演劇祭における最優秀賞の受賞や、韓国、ルーマニア、イランの国際演劇祭にも招聘されるなど、その実力は国内外で高く評価されている。昨年の大好評の内に幕を閉じた『ASTERISK』。5月に開催される再演公演の前に、その魅力を前回公演の様子とともに振り返ってみよう!長谷川達也(DAZZLE)仲宗根梨乃この春、待望の再演公演が開催!観る者を刺激する、様々な舞台演出!オムニバスではない、1つなぎのストーリー!国内トップダンサー&チームが集結!PLAY BACK!ASTERISKとは国際フォーラムで、ダンサーがメインとなるステージを!全てが〝数字〞で計算し尽された世界!20

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