『SDM』 VOL.41
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まず、対等に相談できるマネージャー的な存在を見つけることですね。家族でも友達でもいいのですが、自分にはない考えを持っていたり、困った時に支え合える存在がいると、得意不得意を補い合ったり、役割分担ができて……。ダンスが踊れなくてもいいんです。プレイヤーでなくても、ダンスが好きでダンスを盛りあげたいと考えている人はきっといるはずで、そういう人の存在を大切に組織づくりができると、今までとは違ったチームの強さやエネルギーをダンサー自身も感じることができるし、お客さんにも伝えることができるのではないでしょうか!リハーサルをしていても、周りで動いてくれる大人の空気を感じて、子どもたちも一人ひとりが踊りに気持ちを乗せて表現しようとしているのが伝わってきます。実際にこんなサポート体制が整った中で踊りができるなんて、今はまだ珍しいしですよね。感謝の気持ちを持つことは当たり前のことですが、サポートしてくれる方の気持ちには本番のステージで人に感動を与えることでしか応えられないんです! 誰かのために踊ることはプレッシャーである以上に、モチベーションやパフォーマンスの質をアップさせるんですよ!一年を通して、いくつかのビッグステージを目標に、メンバー募集オーディションとリハーサルを計画的に展開している、強化や青少年の交流を目的に年3回の合宿を実施。毎年、別のメンバーを募り、入れ替えを行うことで一部のダンサーだけでなく、より多くのダンサーがこの作品に触れることができると共に、コレオグラファーのスタイルをより広く伝えることができる。座長MASAMIにインタビュー!精神面でも違いが出てくるのですね!組織づくりは作品づくりにどう影響していますか?最後に、組織づくりのコツを教えてください!2014年 CARNIVAL一座 年間スケジュール10月111212345678910CARNIVAL一座・座長/MASAMI全員がそれぞれの役割をはっきりと意識しているので、自分のやるべきことに対する自主性や責任感が強くなる……。そうするとメンバー間の信頼関係というか、絆の強さに違いが出てきます! 最近は特に、サポートしてくれるメンバーが「どうしたらいい作品になって、お客さんが喜んでくれるか」を一緒に考えてくれるので、〝保護者〟ではなく一座の〝仲間〟として戦っているという感覚が強いんです。出演者は50人弱であっても、100人でつくっているというようなイメージですね!組織体制がしっかりしていれば、コレオグラファーは純粋な作品づくりに集中できます。コレオグラファーは、振付けだけでなくトータルで作品をプロデュースしなければいけません。しかし全体を把握することはできても、事務作業から個々の心身のケアまでのすべてをコレオグラファーひとりで動くのは難しいし、私たち一座のような人数になれば不可能です。自分しかできないことや得意なことに集中したほうが、それぞれの能力を発揮しやすいので、効率のいい活動ができるし、それによって心の余裕ができるメリットというのは大きいと思います。リハーサルはタイムテーブルが決まっていて、メンバーは集中して積極的にリハーサルに参加する。作品内でもオーディションを実施。演者は切磋琢磨しながらダンススキルを向上させていく。いままで体験したことのない一体感、100人分のエネルギーを感じて欲しい!年間を通して計画的にカンパニー活動を展開!ココが新しい!Point次回のCARNIVAL一座、メンバーオーディションの開催は5月!!あなたも熱いCARNIVALを体感しよう!毎回のリハーサルの最後には、保護者も含め一座全員でホームルームを行ない、その日の反省を次回に活かしていく。10月下旬 『WORLD WIDE』メンバーオーディション1月中旬 『WORLD WIDE』出演4月中旬 『FINAL LEGENDⅡ』出演5月中旬 『Legend Tokyo Chapter.4』メンバーオーディション6月中旬 『日本ダンス大会』出演7月下旬 『Legend Tokyo Chapter.4』出演10月 来季メンバー募集開始(予定)11月上旬~1月初旬 『WORLD WIDE』リハーサル12月中旬~1月中旬 『FINAL LEGENDⅡ』、『日本ダンス大会』メンバーオーディション2月初旬~4月初旬 『FINAL LEGENDⅡ』リハーサル5月中旬~6月初旬 『日本ダンス大会』リハーサル6月中旬~7月中旬 『Legend Tokyo Chapter.4』リハーサル1月初旬 冬季合宿 那須高原3月中旬 春季合宿 那須高原7月中旬 夏季合宿 那須高原Q1Q2Q3Q4「CARNIVAL」の放つエネルギーの秘密はそこにあるのでしょうか?50

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