『SDM』 VOL.42
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満を持しての世界挑戦。ジャパニーズ・クランプクルー「もらって、メンバーはけっこう気合いが入ったんじゃないですかね!?――では本番も落ち着いて望めたんですね!いや、それがそう上手くいかなかったんですよ! 実は、アメリカのイベントではよくあることなんですが、当日に袖から覗くぐらいで、実際にステージでリハーサルできないんです。だから、受付を済ませてステージを確認してから、最終的な調整をしなければいけない。そうしたらスタンバイ時間を過ぎてしまって、急いで衣装を準備して、走ってスタンバイして……。バタバタして緊張する暇もなかったので、やるしかないって気持ちになったし、それが結果的によかったかもしれませんね。――踊り終えてどんな気分でしたか!?空気に飲まれないように出番までは他の作品を観なかったんです。だから、ハッキリと比較できませんでしたが、お客さんの反応もすごかったし、ジャッジもスタンディングオベーションだったんで、正直、絶対に優勝だと思っていました。練習で一度も成功しなかった、大人数でのハットトリックも決まったし、負けるはずがないって感じでした。――結果、みごと入賞を果たし、特別賞も2つ獲得したわけですが、受賞の瞬間はどんな心境だったんですか?これも日本のコンテストとは大きく異なる点ですが、表彰式がグダグダなんです(笑)。きちんとした演出もなく、「あれ、なんか名前呼ばれたぞ?」ってわけのわからないままステージに上がって、プレートを渡されたんですよ。リスニング能力が高ければ、すぐにわかるんですけど出陣直前のTwiggz。その表情からは、自信と余裕さえ感じ取れる。大観衆に臆することなく、堂々と踊りきるキッズクランパーに会場からは大歓声が!観る者すべてにパッションを届ける圧巻のパフォーマンスに、スタンディングオベーションで応える人々。アッと言わせるトリックを展開し、作品としてのレベルの高さをみせつける。全身全霊をかけた、渾身のステージに手応えを感じ、賛え合うTwiggzとメンバーたち。世界中から集まったクルーの中で、日本人として抜群の存在感を示し、審査員にも大きな印象を与えた!いよいよ出番直前。大舞台を前に円陣を組み、リーダーTwiggzが士気を最大限まで引き上げる!ステージにあがることができるのは本番のみ。出番前にステージをチェックし、フォーメーションをイメージする。完成度は日本一に輝いた時以上!? 先陣を切ってストンプメンバーが観衆の心を掴む!本番舞台裏本番ステージ43

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