『SDM』 VOL.44
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 大会会場を舞浜アンフィシアターに変更したChapter.3大会から早1年。今やダンスシーンの夏の風物詩となりつつある、ダンス・エンターテインメント作品のコンテスト『Legend Tokyo』が今年も舞浜アンフィシアターにて開催された! 同劇場ならではの〝巨大な半円形状のステージ〞をいかに使いこなすが問われた前大会なだけに、今回もコレオグラファーたちが「特殊なステージをどう攻略するか?」が見所の1つであったと言えるだろう。 そして今年のオープニングは、第1回目大会の覇者〝ファースト・レジェンド〞として知られる長谷川達也が演出。もはやおなじみとなりつつある、〝全出展作品コレオグラファー紹介を兼ねたソロ回し〞を、DAZZLE、BLUE TOKYOといったゲスト出演ダンサーたちが彩りを添える。壮大な大会の幕開けを飾るにふさわしいオープニング・パフォーマンスに会場は大きな盛りあがりを見せた。 迎えたコンテスト本編。梅棒が優勝したChapter.2大会の翌年、Chapter.3大会では〝ストーリー性のある作品〞が多く観られたように、今大会ではChapter.3大会で優勝したTwiggzの影響か、〝起伏に富みつつもストレートなダンス作品〞が多くみられた。 大会に臨むコレオグラファーたちが、いかに時流を読み、人に受け入れられる作品を研究しているかという姿勢が伺える傾向と言えるだろう。 そして大会が進むにつれ、来場者たちは徐々にある事に気付いていく。「どの作品も完成度がとてつもなく高い!」。無論、それぞれの表現方法、ストーリーをなぞるエンタメ作品やストレートにダンス技術の高さが伺える作品、強いメッセージが伝わってくる作品など、作品の方向性は違う。しかし、どの作品も、〝高度に円形ステージを使いこなした魅せ方〞をしているのだ!「普通のコンテストならば優勝作品」とも言うべきレベルの連続に、会場のボルテージはとどまることを知らなかった。 コンテスト以外では、各ゲスト作品に加え、大会1日目限定のエンディング・セレモニー&オーディエンス投票が行なわれた。そして特筆すべきは、今大会から導入された通称〝挨拶タイム〞だ。各作品が披露された後、ステージ上でスポットライトを浴びたコレオグラファーが礼をする……。 言葉にすると何のことはないが、前年までは進行上、作品が次々と披露されるだけであった中、「すばらしい作品を披露したコレオグラファーには、相応しい喝采の場を」という意義のもと、ダンスシーンにおいて〝観る文化を広げる〞ためのこの試みは、好意をもって来場者たちに受け入れられていた。もはや〝未知〞ではない巨大ステージ、前大会を遥かに上回る白熱のパフォーマンス!恒例となった全出展コレオグラファーによるオープニング。今年は1st Legendである長谷川達也が演出、DAZZLE、BLUE TOKYOが出演! 詳細レポートはP32に掲載!来場者、審査員ともに口を揃えて「前年より遥かにレベルアップした!」と語られるコンテスト本編。 コンテスト本編各出展作品レポートはP22に掲載!オーディエンス投票の一貫として、「投票前に、もう一度全作品を思い出してもらう」というセレモニー。全作品が勢揃い! DAY.1 エンディングセレモニー昨年に引き続き、決戦の会場は舞浜アンフィシアター。独特の円形ステージ、これをいかに使いこなすかがカギとなる! ステージ総特集!12

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