『SDM』 VOL.45
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18YOKOI [WRECKING CREW ORCHESTRA]―― では、今言える範囲で構いませんので、どのような内容の公演なのかを少し教えて頂けませんか!? そうですね……、内容としては僕らがかつてやった『ID』のようなオムニバスって言うほど1個1個のパッケージが分かれていくわけでもない。かと言って、『COSMIC BEAT』のようなストーリー形式でもない。でも、一貫した世界観の中で流れがあるような、新しい形だと思います。 その場の空間を僕らと一緒に遊んで、共有する……そして「ダンサーが前にいて、その後ろにテクノロジーがある」、そんな感じですかね!―― 〝テクノロジー〟というと、何か新しいEL SQUAD※のようなパフォーマンスが見れるのでしょうか!? いや、単純にそういう話ではありません(笑)。ただ僕らのダンスパフォーマンスは、EL SQUADが出来てから「ダンスとテクノロジーの融合」と周りから言われるようになってきました。もちろん、そこだけを目指しているわけではないですが、だったらダンスというアナログ的な表現と、デジタルな世界観を融合できるものが、もっと他にも沢山あるんじゃないかと思ったんです。来春4月、超ド級の史上最大のダンス公演が開催!取材・文=長濱佳孝edit by Yoshitaka Nagahama―― まず率直にお聞きしたいのですが、なぜ関西を拠点に活動されているW・C・Oさんが、〝東京でロングラン公演〟を行なわれるのでしょうか? 今までダンスシーンに向けて僕らがやってきたものの集大成が、昨年開催した結成10周年舞台公演『COSMIC BEAT』でした。そこから今年、11年目を迎えてネクストステージに行くためには、「もっと一般の多くの人たちに観てもらう環境」を作りたいと思ったのが大きいです。―― 「一般のエンタメとして多くの人に広げるための東京ロングラン公演」というわけですね! ダンスシーンで僕らがやってきたものを、一般的なエンタメとして見せていく、その勝負の時期が今だと思っています。そのためにはまず、東京で大きく成功させる事が、国内の一般層への知名度を上げていく事につながると考えています。もちろん、ゆくゆくは僕らの拠点でもある大阪でもやりたいと思っていますが、まずは東京公演を成功させる! 観客動員も1万人規模のものになりますし、W・C・O史上最大のプロジェクトになっていますよ!もっと一般へのエンタメとして上がっていくために!WRECKING CREW ORCHESTRAExclusive interview ダンサーとして前人未踏の活躍を繰り広げているWRECKING CREW ORCHESTRA(以下略:W.C.O)。そんな彼らの次なるプロジェクトは、なんと東京での〝ロングラン公演〟! W.C.Oにとっても史上初となるこの大型公演の内容とはどのようなものなのだろうか? SDMが独占入手した内部資料、そしてリーダーであるYOKOIの独占インタビューをここに公開しよう!日本のヒップホップ・ダンス・シーン黎明期から活躍する8人のトップダンサーによる関西のドリームチーム。その活躍フィールドは実に幅広く、大型舞台公演や全国ツアー、『SUMMER SONlC』出演、シンガポール、香港からのイベント招致など、数々のストリートダンサー〝史上初〟を実現。日本国内はもちろん、世界中のダンスシーンに影響を与え続けている。About WRECKING CREW ORCHESTRAテクノロジーとダンスの融合!※近未来を想像させるワイヤータイプの電飾コスチュームに身を包み、全く新しい手法でダンスと音楽のコラボレーションを実現したパフォーマンス。『一流のクリエイター陣が本気で仕掛ける、ダンスとテクノロジーの融合をお見せします』YOKOI WRECKING CREW ORCHESTRAドゥードゥリンPROFILEW.C.Oのリーダー。自在に音楽を体現するハイセンスなアプローチで、名だたるコンテストで数々の輝かしい経歴を誇り、世界中にその名を知らしめる。2014年にはイギリス王室御用達の自動車メーカー「JAGUAR」の2014年度アンバサダーに就任するなど、ダンサーの枠を超えた活躍をみせている。

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