『SDM』 VOL.45
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30目指す作品のレベルまで無理やりにでも引き上げなければいけない。これって出演しているダンサーはもちろんだけど、コレオグラファーとしても大変な事なんです。でも限界まで〝無理できる〟っていうことが〝レジェンド〟の良いところで、そういった環境でこそ大きな成長があると思います。―― Anriさんは過去、 Chapter.2や『Legend NEXT』で、アシスタントとしてsuzuyakaさんの作品に参加されていましたが、何か感じたことはありますか?Anri‥アシスタントとして何ができるかと考えつつも、suzuyakaさんがコレオグラファーとしてどうメンバーを指導し、導いていくのかという部分をすぐ近くで学ぶことができました。それが今の私に活きていることは間違いないですね。―― 『Legend NEXT』では、MASAMIさん作品にも出演されていましたが、2作品も出て大変ではなかったのですか?―― まず、お2人の出会いについてお聞かせください!suzuyaka‥出会いは私が20才、Anriがまだ高校生の時。ずっと一緒なので長いですね。まさに師匠と弟子って感じです。Anri‥高校3年の時、通っていた別の先生のレッスンで、たまたま代講としてsuzuyakaさんが来て……。私がダンスで生きていこうと決心する上で、suzuyakaさんの存在、影響はかなり大きいですね。―― 今では大活躍のお2人ですが、その中でもこの数年の″レジェンド〟での活動は、どのような位置付けだったのでしょうか。suzuyaka‥大変なんですけど、ここでないとできない経験が沢山あります。作品として目指すレベルが、まずとてつもなく高く、複雑な舞台セットや大人数、タイトな構成や極限まで完成度を高めたユニゾンなどクリアしなければいけないところが沢山ある! 普段の発表会であれば生徒に合わせて無理できない部分も、レジェンドではAnri‥どっちの作品でも足を引っ張れないというプレッシャーがありました。ただ、私が出た2つの作品に限らず、〝ファイナル〟ではそれぞれの作品同士が、ライバルでありながら尊敬し合っている空気がありましたね。普通、コンテストやイベントって興味のある作品は観るけど、それ以外は観もしないってことがあるじゃないですか? でも〝ファイナル〟はそれがないんです! スキルとかジャンルとか越えた次元でそれぞれが工夫しているから、観ていて楽しいし、勉強になるんです! いつか作品を出したいと思っていたので、今回はひとつ夢が叶って感動しています!suzuyaka‥同じ舞台で一緒に作品を出せる日が来るなんて、私にとってもこんなに誇らしいことはないです! だからこそ、今まで以上に私も魅せないといけませんね。―― なるほど! 今回、ご自身の作品をどうグレードアップさせるつもりですか?限界まで〝無理できる〟からこそ、気持ちさえあればどこまでも成長できる。『Legend Tokyo Chapter.2』東日本予選にて優秀作品賞を獲得。人気、実力ともにトップ・コレオグラファーとしての地位を確立している若手ジャズダンサー。現在はJIL Entertainment Galleryに所属し、ラテンとジャズダンスの融合を追究し続けている。suzuyaka飽くなき探求心でフォッシースタイルを進化させる、若きカリスマ・コレオグラファー!「CHICAGO」from 『Legend Tokyo Chapter.2』東日本予選 優秀作品賞 受賞作品!― 「Legend NEXT」出展作品 ――― suzuyakaが紡いだLegend NEXT若い2人の出会いは運命だった!?高め合える環境それがレジェンド。再演は、果てしない作品の追求!suzuyakaAnri研究生からコレオグラファーへ。※ 今年は、男性限定のメンズ・バージョンでの再演となります。Cross Talk#0230

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