『SDM』 VOL.46
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発表会をレポート!!の近年ではオリジナル舞台公演も手がけ、数々の前衛的な作品を創りあげている気鋭のクリエイター・デュオ、Yae.Sayaが『CAM’ROC』に参戦。彼女たち作風の真骨頂ともいえる芸術的作品を魅せた! 複雑かつ立体感のある創造的な振付け・構成はもちろん、何よりも観る者に生命の力強さを感じさせ、それでいて爽やかな気持ちにさせてくれる。まさに〝伝える〟作品は、みごと審査員、そして来場者たちの心をつかみとった!コレオグラファーにインタビュー!出演者も観覧者も熱くなれる!〝振付け作品コンテスト〟としての発表会!上位入賞作品を紹介! まず、この企画は発表会なので、「私たちらしさをしっかり表現したい」ということを大切に考えていました。もちろん気合はメッチャ入っていましたが、ベクトルとして「勝敗」より「いい踊りをしたい!」という方が強かった。結果的に力み過ぎず、すごくいい雰囲気を出して全員が踊りきれたと思います! だから、逆に優勝で名前を呼ばれた時は、ビックリしましたね(笑)!今回の優勝の要因は何だと思いますか!? お客さんと一体化して空間や瞬間を作ることですね。そのためには、表面だけのパワーで踊るのではなく、身体の内から出る、よりナチュラルなパワーで踊ることが必要! それは普段のレッスンから結構、意識していますね。例えば最後のコンビネーションでみんなが気持ちよく踊れるように声を出しあったり。人に伝わる踊りをするには、まず、自分たちが熱く踊れなくてはいけないですから! お互いのダンス以外の知識もあるかもしれません。Yaeはミュージカル寄りの勉強をしていたので声楽の呼吸法や演劇の立ち方、Sayaはバトントワリングをやっていたので、身体の締め方や使い方に対する知識があります。そういったお互い学んできたことが、ずっと一緒に作品を作ってきた中でいい感じに交わり、今の私たちのダンス表現に対する考え方が生まれたんだと思います!お2人のそういった考え方はどこから学んだのですか!?Yae.Saya(BRUISES.W)作品/JAZZ CONTEMPORARYパワフルかつスピード感あふれる構成でみせるヒップホップ! 作品展開やフォーメーションなどもひと際、俊逸であった。学校をモチーフにしたポップでファンシーな世界観で魅せる! ダンサーたちの高い表現力に大人・キッズともに個人「MVP賞」受賞者を出した!第2位!K-KO(DUMMY!!!)作品/GIRLS HIPHOPAYANA(Jacuzzi)作品/FREESTYLE JAZZオーディエンス賞!YURI(甘い飴)作品/JAZZ個性的な音取りとボディ・コントロールの振付けでみせた作品。独特のセクシーさをもつ世界観が印象的であった!INSTRUCTOR SHOWCASE2012年度優勝者ならでは貫禄があるダイナミックなミドル・ヒップホップ。大人数ながら、出演者たちの一体感も抜群!第3位!MAKOTO(MIDDLE FILTER)作品/HIPHOPワイルドな衣装でヴァイブスたっぷりにクールにみせるヒップホップ。出演キッズダンサーは個人「MVP賞」に輝いた!SHIZUKA作品/HIPHOP「CAM’ROC」のもう1つの見どころ! 創りこまれた構成と演出による豪華インストラクター陣によるショーケース!みごと優勝の栄光に輝いた作品!みごと優勝に輝いた作品の今や関西の定例行事として定着しつつあるカムロ・ダンススタジオによる〝振付け作品コンテスト〟としての発表会! 歴史を重ねると共に過去優勝者の参戦や、より新たなる参戦インストラクターも増え、今年はさらに幅広いジャンル、レベル、作品表現が集まるステージとなった。通常の発表会とはまたひと味違った講師・出演者たちの気迫あふれるダンスナンバーの連続に、出演者はもちろん観覧者たちも熱くなれる1日であった!写真=村上剛志photography by Takeshi Murakami2014.11.2(sun)/なんばHatchmore info → CAMURO DANCE STUDIOhttp://www.camuro.jp大阪CAMURO DANCE STUDIO発表会気鋭のクリエイター・デュオが魅せる!生命の力強さを感じさせる芸術的表現作品。普段の作品創りで大切にしていることは!?優勝!!48

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