『SDM』 VOL.46
61/68

 専属ダンサーになる前は、プレイヤーとして稼いでいくことに限界を感じて、ダンスを辞める寸前でした。しかし、一度あきらめかけた「プレイヤーとして生活していく」という夢を、再び与えてもらい、今までは自分のためだけに踊ってきたけど、初めて周りの人のために踊りたいとか、会社を背負って踊りたいと感じるようになりましたね。 今後、多くのダンサーがプロとしての未来を目指すためには、アスリートのように、常に身体のことを考え、突きつめるまでダンスができる環境を整えなければいけません。 そのためにも僕自身が「企業がダンサーをバックアップする」スタイルの先駆けとして、多くの結果を残し、説得力のある存在にならなければと思っています!〝会社の看板を背負う〞ことで周りのために踊りたいと思うようになった 私は過去に2回、怪我で長期間踊れなくなったことがあるんです。やはり引退を考えましたが、会社は「なんで辞めるの? 治せばいいだけ。」ってスタンスなんですよ。当初は若かったのもあり、ダンスを辞めるどころか「もう生きていけない!」くらい落ち込みましたが、「何言ってんの」って現実に引き戻してくれる大人仲間である同僚の存在でプレイヤーとしての危機も乗り超えられたたちがいて。金銭面でも労災や安定した給料があり、結果今でもダンスが続けられています。企業に所属することは、踊れようが踊れまいが、ダンスができるということなんだと思います。 そして踊れない時期に事務などの裏方をしたことで、広い視野でものを見るようになりました。今は、想いをこめて生徒を育てることが自分は得意だと気づいたので、育成に力を入れています。 専属ダンサーでいることで、個人で活動するよりいろんなこと、しかもスケールの大きなことにチャレンジできる機会が多いと思います。 『Legend Tokyo』への挑戦もそうでしたが、企業を背負っての挑戦というのは、プレッシャーという恐怖との戦いでもあります。しかし、一人じゃないことの心強さがハンパない! 私が作品に集中できる環境を整えてくれ、時にはアドバイスをくれたり、メンタル面での支えが大きいですね。 また私はレッスン数が多いので、その分生徒との出会いも多く、生徒と一緒に色々出演できたりする機会が多くそれも楽しいですね。何より好きなダンスを仕事として続けられるのが、一番幸せです!会社のバックアップがあるから自分のダンスに集中できるWORK.2WORK.1ETC専属ダンサーCASE.1〝戦うダンス〟で生きるバトル・コンテスト、アスリートとしてCHOPPA→ETC専属ダンサーとは?所属することのメリットエンターテイメントカンパニー専属ダンサーマネジメント担当アスリートのような〝企業雇用〟という形でダンサーにもっと安心して夢を見てほしい!藤原さん『DANCE@LIVE』などのバトルにエントリー各種ショーへのゲスト出演専属ダンサーの中でも、バトルやコンテストなど最も最前線で活躍するアスリートダンサー。TVで人気のブレイキンチーム「ガイア」のメンバーでもあり、数多くのイベントなどにゲストとして絶賛出演中。ETC専属ダンサーAINAETCにて最も長く専属ダンサーを務める。怪我で長期休養を余儀なくされるも、見事復帰。プレイヤーとしての休業期間に得た経験を元に、現在は企画制作やマネジメントもこなすスーパーウーマン。ETC専属ダンサーRIE専属ダンサーとしてETCでも講師として一番人気を誇る。大人数をまとめあげることを得意とし、『Legend Tokyo』でも審査員賞受賞の成果を見せるカリスマコレオグラファー。一般的なダンスインストラクターの様に、レッスンのみを業務とするのではなく、正社員としてスクールの運営をはじめとする会社の様々な業務に携わる。レッスン以外は、ショーへの出演や、大会出場、外部への振付け派遣など、ダンサーとして個々に合った様々な活躍の場が与えられる。また自身の練習も業務の一環として認められている、アスリートの企業雇用と同じ就労スタイルのダンサーである。●勤務時間内に練習の時間が確保できる●業務の一環としてバトル・コンテストなどに出場するため、エントリーや地方遠征にかかる費用が会社負担●業務報酬ではなく、給料として支払われるので、生活が安定している●保険等、社会保障制度が完備されているため、万が一怪我などしても安心して治療を受けることが出来る●インストラクター業務以外の出演依頼なども、個人では請け負えない大きな仕事のチャンスが多い。……など企業に〝所属〟する「専属ダンサー」彼らならではのダンスの在り方とは?フィギュアスケートなどのスポーツ界では、アスリートが企業に所属し、時間、環境、金銭的バックアップを受けるのが一般的であるが、ダンスシーンではまだそういった制度が浸透していない。しかし、ダンス人口が増加している今、〝企業所属のダンサー〟という雇用形態が必要とされる時代は、すぐそこまできているのではないだろうか。そんな中、先駆けてその制度を導入しているのがETCダンススクールを運営している「エンターテイメントカンパニー」だ。今回はこの企業に所属する「ETC専属ダンサー」たちが、どのようにダンスを仕事としているのかにスポットを当ててみた。個人ではなかなか出演する機会が得られない、大型のダンスイベントにてゲストショーを披露することも。各種バトルに挑戦することも業務の一環。会社からはエントリー費や遠征費のバックアップがあるが勝たなければいけない重責も伴う。WORK.2WORK.1インストラクターたちをまとめて管理する高校ダンス部や小学校への外部派遣小学校の授業や高校ダンス部への指導にも向かう。スクールでのレッスンと異なり、教育向けの指導法といった使い分けが求められる。全国12店舗あるスクールの講師陣を管理する業務も。ほか、近年では自身の長所を活かし、クルーの育成などにも力を注ぐ。WORK.1『Legend Tokyo』への作品出展WORK.2特殊クラスメンバーによる大型イベントゲスト出演振付け大人数作品の創作を得意とするRIEは、『Legend Tokyo』にも作品出展。受賞に向けての挑戦も専属ダンサーとしての仕事である。通常のレッスンとは別の特殊クラスといったカンパニー的存在のクラスも指導。各種イベントにゲスト出演出来るレベルに育てあげる。 現在のダンスシーンでは「企業所属はカッコ悪い」と言われたりしますが、プロのスポーツの世界では、むしろ憧れの存在です。「将来ダンスで食べていきたい」ダンサーが多くいる中、20年後もそのまま活躍できるダンサーはほんの一握りです。そんな将来の不安を持ち続けたまま良いパフォーマンスができるわけはありません。この悪循環を無くし、企業としていつまでも安心してプレイヤーでいられるような環境を提供することで、会社と2人3脚で夢を叶えていければと思っています。CASE.2〝導くダンス〟で生きる振付師としてCASE.3〝育てるダンス〟で生きる指導者として〝企業雇用〟の可能性を企業側にインタビュー!写真=塩崎 亨好き〞を生きる。踊る〞を仕事に。www.e-t-c.net/最新情報は公式HPから!専属ダンサー募集オーディション開催!ダンサーとしての夢を叶えるチャンス!東京都豊島区池袋2-55-11 ROYALビル1~3FTEL 03-6907-8777(エンターテイメントカンパニー)エントリーフォーム http://www.e-t-c.net/audition/etc2015年3月11日(水)12:00~15:00場所:ETCダンススクール池袋校59

元のページ  ../index.html#61

このブックを見る