『SDM』 VOL.48
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最先端のテクノロジーTAGE SSPECIALREPORT 公演のみどころは、何と言っても〝光のダンス〞。ELワイヤーが組み込まれた衣裳の点滅により、暗闇の中で「一瞬にして移動する」、「空中に浮遊する」など、生身の身体では表現不可能なパフォーマンスに会場は大きな歓声をあげる!  さらに来場者を驚かせたのは、透過スクリーンに投影された映像と光のダンスのコラボ! ハリウッド映画のCG効果のようなド派手なエフェクトと融合することにより、まるで非現実的なSFに誘われたかのような錯覚を起こさせた! また、ステージ全体を立体的に動かす(ように見せる)プロジェクション・マッピングも秀逸だ。舞台セットをまるで生きているかのように演出し、あるシーンではパフォーマンスに合わせてステージ全体を激しく変化させ、また別のシーンではステージ中央のみに繊細な映像描写でダンスを活かすなど、緩急自在に視覚効果を生み出す。 最先端のテクノロジーに溺れるのではなく、ステージ演出として巧みに〝使いこなす〞その姿勢は、彼らの長年にわたる舞台活動のなせるワザと言っていいだろう。 トップレベルのダンススキルを持ちながら、積極的に「ダンスを知らない人を楽しませる」ことを追求するW・C・O。今回もまた、歴史的なダンス・エンターテインメントの先駆者として、偉大なる背中を見せてくれた。舞台表現の新たなる次元へ、非現実世界へ誘う圧倒的パフォーマンス!プロジェクションマッピング&映像とのコラボ!ステージ全体に描かれるのは星空や森の中、電子的な世界(?)など、実にさまざま! 観る者を圧倒し、引き込み、ワクワクさせる!もちろん笑いもあり!ユーモアあふれるパフォーマンスに加え、来場者をも巻き込む演出も!高いダンススキルだけではなく、お笑いも彼らの真骨頂の1つだ!OTHER客席エリアを度々使用する演出や凝りに凝った衣裳など、緩急自在に来場者を楽しませるパフォーマンスが随所に光っていた。オリジナルキャラクター〝Coo〟公演のアイコン的キャラクターである〝Coo(クー)〟。映像の中で活きる彼が、ステージ上でW.C.Oと織りなす心温まる触れ合いが秀逸。17

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