『SDM』 VOL.48
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中日本提携大会REPORT4大都市提携大会特集より〝伝える〞作品へ、東海ダンスシーン、変化の兆し! 東海エリアのダンスシーンにおいて、「作品づくりの才能を評価する」環境を実現させた『master works TOKAI』。早くも開催3回目を迎えたこの大会、今までのダイアモンドホールから名古屋市西文化劇場に会場を移すという、作品披露の環境を〝クラブの大箱から劇場〞に変化。さらに主催が地元名古屋のテレビ局〝メ〜テレ〞とし、審査員にエンタメ企業のビジネスパーソンを招くなど、作品を評価する環境にも大きな変革のメスを入れ、第3回大会が開催された! 優勝の座をかけて争うのは、全9組のコレオグラファーによる作品。審査は振付け、チームワーク、構成力……等々、9項目にわたるポイントによって判断される。どの作品も振付けや構成展開、フォーメーションに工夫をこらすのはもちろん、テーマやストーリー性、メッセージを〝伝える〞姿勢がうかがえた。 ストレートなダンスナンバーも多く観られた過去2大会からの大きな変化と言えるが、過去2大会の結果(受賞作品)を各コレオグラファーが研究することによって生み出された、〝この大会が生み出した変化〞とも言えるだろう。 多様な作品が競い合う中、優勝を手にしたのは岐阜の重鎮、NATSUKO! 普遍的なテーマである〝花魁〞の世界観を繊細かつ丁寧に描き出し、みごと〝レジェンド〞本戦への切符を手に入れた!前大会の優勝作品として、繊細ながら貫禄を感じさせるパフォーマンスを披露!東海エリア・コレオグラフシーン、新時代の到来!―第三章――第三章―作品レビュー!振付師:AMI 作品名:「pianist」第1回大会優勝&今大会審査員も務めるSUNがさらに進化した優勝作を見せつけた!振付師:SUN 作品名:「Release of mind」大会プロデューサーであるCONiY自ら、この日のための新作をひっさげて会場を盛りあげる!振付師:CONiY 作品名:「~導く者~(agogue)」ジャンルとしての魅力はもちろん、歴史と成り立ちに基づく「カルチャーとしてのワック」を真っ向から捉えた作品!振付師:Ahyumi 作品名:「愛のかたち」真っ白な素材感のある衣装に身を包み、洗練されながらもどこか温かい、ハートフルなパフォーマンスで来場者の心を掴んだ。振付師:GENKID 作品名:「白昼夢」タイトル通り「恋するピエロ」を軸に見せたストーリー・ダンス。ピエロ役の身体能力の高さが際立っていた!振付師:RISA from Bravers! 作品名:「ピエロの恋」まさに〝ライブ〟パフォーマンス! ダンスを通して歌の持つパワーを表現、アーティストコンサートのように会場を盛りあげた!振付師:KANAMI 作品名:「Sing away」クリアかつキャッチーな振付けのロッキンで魅せながら、傘や布を使用した小道具の演出もなど、随所に創意が伺えた。振付師:TAKAAKI 作品名:「Lucky Dream」部門賞 技術賞東海ダンスシーンでそれぞれ名を馳せる、9組のコレオグラファーが今大会に臨んだ。写真提供=master works TOKAIphoto-provided by master works TOKAI取材・文=長濱佳孝text by Yoshitaka Nagahama2015年4月5日(日) @名古屋市西文化小劇場24

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