『SDM』 VOL.49
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オープニング演出:KAORIalive&メンバー出演!ゲスト作品『No War』出展!Information『Legend Tokyo Chaprter.5』日時:2015年9月23日(水祝)   15:00開場/16:00開演場所:横浜アリーナhttp://legend-tokyo.com/活動拠点である京都での待望の単独公演が開催決定!Memorable Moment〝京都公演〟日時:2016年6月4日(土)場所:ロームシアター京都※詳細は決まり次第公式サイトで発表!http://memorable-moment.net/Memorable MomentオフィシャルサイトMemorable Momentオフィシャルブログhttp://ameblo.jp/memorable-moment/ あの広大な空間を いかにして動かすのか? そこにかかっている。――今年の『Legend Tokyo Chapter.5』は、前大会レジェンド・コレオグラファーである〝審査員〞としての参加になりますが、どういうポイントを重視して審査されますか? 他の審査員の方々がダンサーではない方が多いので、やはり〝コレオグラファーの視点〞として見ようと思っています。もちろん、フリはもちろん全体も見るんですけど、派手な部分だけではなく、〝繊細な振付け〞というものも評価していきたいです。――確かに横浜アリーナぐらいの会場となると、なかなかダンサー以外の方から〝繊細な表現〞というものは評価されにくいかもしれませんね。 やっぱりアリーナというのはすごく難しいですね。創っている方としては「大人数が固まって動く」、「会場の大きさを活かした大きい動き」という意識になりがちなんですけど、しっかりとそのコレオグラファーならではの繊細な動きや細かいところに対するこだわりを評価したいと思っています。――では、KAORIさんだったら、アリーナでどう作品を創りますか? 大会のオープニングもディレクションされますが……。 そうですね、完全に〝個〞のパワーではなくて、大人数での見せ方をかなり考えると思います。「あの広大な空間をどれだけ動かせるか」、そこにかかってくると思うので、いかにして空間と空気を動かすかというのがポイントだと思います。――ちなみに香盤に関して、今年は従来の方法から変更しましたが、やはり出展する方としては後ろの順番の方がいいと思われますか? 挑戦する方の立場だったら、後ろの方がいいって思いますね。去年はシンプルに、「最後の方が印象に残る」と考えていました。ただ、審査員の立場として見るからには、あまりそこは関係ないですね。順番に関係なくフラットに見るつもりですし、全部を見たあとに「やっぱり前半のあの作品よかったな」って思えるように見ていきます。結局、作品の内容が全てで、どんな順番でもダントツだったら勝てると思いますよ。 想いを伝えるためには、 「勝ちたい」気持ちは 邪念だった。――昨年挑戦された時はやはり目指すのは優勝一本のみでした? あまりそういう考えはなくて、「観ている人の心に一番響けば優勝はできるだろう」と考えていました。「優勝したい!」ではなくて、観ている人や審査員の心を鷲掴みにできたら、それは自ずと優勝になるという意識です。だから、私たちが作品を通して観る人に伝えるためには、コンテストに「勝ちたい!」という想いは邪念なんです。出演メンバー全員に勝ちたい気持ちで踊らないで欲しいと伝えましたし、「優勝したい」という言葉は一切言わなかったですね。――では、優勝してから何か意識や環境に変化はありましたか? お仕事で言えば、宝塚歌劇の振付けのお仕事を頂けたことが一番大きいですし、気持ち的には一緒に踊ってくれた出演メンバーを表彰式で舞台に上げられたこと、みんなが喜んでいたことに対してはすごく「良かったな」という気持ちはありますが、自分の気持ちに大きな変化はないですね。もともと「No War」は、ずっと伝え続けていた作品なので、〝通過点〞という感じでした。――最後に、これは審査員の方みなさんに聞いているのですが、ダンスがもっと世に広がる、仕事として成立するにはどういった事が必要だと想われますか? やっぱり、〝ダンスをやってない人に観てもらう〞ということが一番だと想いますし、私ももっとそういう活動をしていかなければいけないと常日頃、思っています。それこそ年齢や場所、人種や国に関係なく、色んな人に観てもらう。私たちも頑張っていきますが、大会としての〝レジェンド〞も頑張って欲しい。ダンサーやコレオグラファー自身が、自分の領域を超えて、色んな場所に自分たちから飛び出すことが大事だと思っています!観る人すべての心を鷲掴みにできる人こそが         になる。〝レジェンド〞表彰式では〝レジェンド〟に輝いた作品メンバーのみが舞台に上がることが許される。「No War」は史上初の全審査員の評価上位に選ばれた。about Legend Tokyo Chapter.563

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