『SDM』 VOL.50
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今、静かに迫り疾風怒濤のジャパニーズ・スピード感あふれる構成で魅せながら、要所で見せる細かな表現の数々も秀逸。まさに〝緩急のついた〟構成で観るものを飽きさせない!今作の世界観を語る上では欠かせないキーアイテムである特注の鳥居。これにより、ステージの階段自体を神社の参道に見立てている。童謡「かごめかごめ」から始まり、お経や赤ん坊の泣き声を取り入れた楽曲。無機質な表情の演者に大道具の鳥居など、静かに、しかし確実に恐怖をあおる演出が徹底されている。静かな恐怖をあおる世界観!Point1Point2Point3Point4舞台後方に設置された鳥居は高さ約2.7mもの巨大さ! 「30秒以内に設営できるもの」という大会ルール内で、最大限に作品の世界観を効果的に演出する大道具にこだわっている。巨大な大道具!ヴォーギングやジャズ、ヒップホップにコンテンポラリーなどの要素を取り入れているというそのダンススタイルは、もはや〝オリジナルスタイル〟と呼べるほどの独自性を放っていオリジナルのダンススタイル!アップテンポなEDMに合わせた早振り、スピーディーなフォーメーション展開である〝急〟のシーンはもちろん、要所にアクティングやシンプルな動作で〝緩〟となるシーンも作り、観る者にとっての「見易さ」も考え抜かれている。緩急のついた構成展開!なぜ多くの人の心を動かしたのか?作品の魅力を徹底解剖!〝横浜アリーナ〟という、史上空前規模のステージで開催された5周年記念大会。誰もが挑戦した事のない、前人未踏のスケールのステージを制したSeishiroはどのような作品で〝Legend〟の座を掴んだのか?今大会、最優秀作品を徹底レビュー!19

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