『SDM』 VOL.50
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―〝レジェンド〞の先輩として、Seishiroさんに何かお伝えすることはありますか? 私から偉そうにアドバイスすることなんてないですよ。ただ、私の場合は昨年優勝して、達成感もあるし、結果も出たし、満たされはするんですけど……、何か空っぽな気持ちになったんですね。「これからどうなるんだろう」というか、いきなり宇宙に放り出されたような感覚。 ですから、〝レジェンド〞になったからといって、気負わなくてもいいというか、自然と周りが期待すると思うし、Seishiroさんならそれに1つ1つ応えていかれると思いますよ! ―では、KAORIさんご自身としての、今後の展望をお聞かせください!  具体的な展開としては、前回号でも少しお話させて頂きましたが、来年の6月に京都のロームシアターで私たちMMの公演『GIFT』を開催します。まだまだこの『GIFT』を伝えきれてない、伝え続けたいという理由からです。目標としても、もっと色んな場所、日本各地、海外でも公演していきたいと思っていますし、私たちのことを知らない人に観てもらえる活動をもっとしていきたいと思っています。 ダンサーに向けて、ということももちろんですが、「ダンスをしていない人に観てもらうにはどうしたらいいか」、それを追求して活動していきたいですね!―ダンスを知らない人に観てもらうというのは、ダンスを広げるための永遠のテーマかもしれないですね! そうですね! それと、個人的にはファッションとダンスのコラボをやっていきたいと思っています。以前、「東京ランウェイ」でコラボステージに振付け・出演させて頂いたときも、とても良いコラボレーションができましたし、そういうことをもっとやっていきたいですね!―そこまでファッションにこだわっていらっしゃるのであれば、今や多くのダンサーさんもやられていますが、〝オリジナルのアパレルブランド〞などは展開されないのでしょうか? そこはあまり興味ないんですよね……。既製品をリメイクするのは好きで、作品の衣装もよく考えるんですけど、「自分が一から創って仕事にしたい」という気持ちはあんまりないんです。  「ダンスの動きがこうくるから、こういう衣装にしたい」という気持ちから来るものなので、ファッションだけが好きなわけでは無くて、「動きがあってのファッション」を考えるのが好きなんですよ。 ファッションと上手く融合して表現するダンス、ファッションも世界観、作品の一部として取り込んだもの……。そういったものをアパレルブランドの展示会でやったり、そういった意味でファッション業界にも活動を広げていきたいですね!―そうなんですね! それでは最後に、KAORIさんから見て、今後、日本のダンスシーンはどうなっていくと思われますか!? 良くなっていきますよ、良くしていかないと! それには、私たちが道を切り拓いていかないといけないという義務も感じています。 今はダンサーの仕事と言えば、ほぼインストラクター。それが悪いことではないのですが、自分達のダンスや表現を仕事としていけるダンサーがもっと増えるよう、新しい道を提示していける存在に私たちがなれたら、と思っています。 そのためにも、もっと色んな場所や人に、私たちのパフォーマンスや作品を届けていきたい。そういった活動が、ダンスの良さを広げる、ダンスシーン全体、ダンサーの未来に繋がっていくと信じています!伝え続けたい『GIFT』伝え続けたい『GIFT』新しい道を提示できる存在に。新しい道を提示できる存在に。例年と異なり、全コレオグラファーの衣装は〝挑戦〟の象徴のイメージとして、赤で統一。例年と異なり、全コレオグラファーの衣装は〝挑戦〟の象徴のイメージとして、赤で統一。各コレオグラファーのソロパートでは、各個性に合わせたアンサンブルダンサーが周囲で舞う。各コレオグラファーのソロパートでは、各個性に合わせたアンサンブルダンサーが周囲で舞う。オープニングのラストでは、衣装の色を考慮したフォーメーションで〝日の丸〟をイメージ。オープニングのラストでは、衣装の色を考慮したフォーメーションで〝日の丸〟をイメージ。MMメンバーの他、29名のダンサー、6名の新体操選手が作品を彩る。MMメンバーの他、29名のダンサー、6名の新体操選手が作品を彩る。InformationMemorable Moment〝京都公演〟活動拠点である京都での待望の単独公演が開催決定!※詳細は決まり次第公式サイトで発表!http://memorable-moment.net/Memorable Moment オフィシャルサイトhttp://ameblo.jp/memorable-moment/Memorable Moment オフィシャルブログ2016年6月4日(土)日 時ロームシアター京都場 所ダンスや表現を仕事にできる、新しい道を提示していける存在に。ダンスや表現を仕事にできる、新しい道を提示していける存在に。about FutureMemorable Moment、今後の展開『Legend Tokyo Chapter.5』オープニングBorn out of stillness作品名DirectionMMメンバーによる研ぎ澄まされたユニゾンが、幻想的かつ壮大な空気感を創りだしていた。MMメンバーによる研ぎ澄まされたユニゾンが、幻想的かつ壮大な空気感を創りだしていた。45

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