『SDM』 VOL.51
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〝WORLD FINALS〟への挑戦権を獲得したクルーの作品と、本戦へ向けた意気込みをご紹介!関西ならではの笑いのセンスと〝枠に囚われなさすぎる〟振付けは、観ていてシンプルに楽しめる圧巻のパフォーマンス! スピード感ある展開が観客の感情のバイオリズムと共鳴し、この日一番の熱狂を巻き起こし、審査員をも唸らせた。力強いヒップポップとハイレベルなブレイキンを駆使し、オーケストラを表現してみせた渾身の作品。スキなく統率されたユニゾンと巧みな構成で、エンターテインメント性の高いステージをみせた。アニメーションの高い表現力と柔軟なアイディアを存分に活かし、見どころが満載の作品構成で、みごとSFアクション映画の世界観を再現してみせた! アグレッシブなスタイルからクールなスタイル、さらにはファンキーなスタイルまで、幅広いヒップホップの表現を展開し、観客を楽しませた作品! 3位入賞は、大胆かつ繊細な音の表現で、高い振付けセンスをみせつけたヒップホップ作品。フリ揃えの完成度からも大会にかける気合いが伝わってきた。 荒廃した世界観の中で平和への想いをコンセプトに、壮大な楽曲と怒涛の展開、エネルギーみなぎるダンスで、心に響く物語をステージ上に描いた!PICK UPNEWS!!本アメリカ国が認めた、日本の実力。本戦参加作品!!大和魂、世界を席巻するか!?日本軍団が参戦決定!! WORLD OF DANCE WORLD FINALS 世界中のダンサーが注目する国際的なビッグイベント『WOD』の日本予選が2015年7月に国内で初開催された。国際的なダンスシーンで活躍する審査員ら5名の厳正なるジャッジにより、みごと本戦出場権を獲得したのはエンターテインメント性の高いブレイキン作品で会場を熱狂させた「明石ブレイカーズ」! 完成度の高い作品が揃う中、5作品が大会として入賞はしたものの〝日本代表を選ぶ〟ための高い基準に惜しくも届かなかった。しかし、開催後すぐに世界配信された映像により彼らの作品が大会の本国スタッフの目に留まり、なんと入賞作品すべてが本戦出場権を授与されるという特例が出された! 日程的に直後の本戦への参加が困難であったために、6つのクルーが2016年の〝WORLD FINALS〟に参加する予定だ。日本のクリエイティビティが認められ、過去最大数のクルーが本戦に臨むという日本人としては嬉しい事態となったが、それは同時に日本人クルーのダンスにこれまで以上の注目と期待、そして日の丸を背負うプレッシャーがかけられるということである。事実、2013年のKAORIalive、2014年のKING OF BUCKは、みごと2組とも3位と特別賞という快挙を成し遂げており〝入賞〟は至上命題と言っても過言ではない。すでに次なる日本予選の開催も決定している中、本戦に挑むクルーには一段階上の「オリジナリティ」、「日本的緻密さ」、「展開力」が求められるが、今後、予選に挑戦し〝世界基準〟を体感したクルーが増えていけば、世界の表彰台を日本人が席巻する日も遠くないのかもしれないGood Time CompanyUnvisionStyle of Beyond from JapanARTLIVE CREWJUICE多彩なヒップホップを心の底から叫び、踊り、笑撃のブレイキンステージ!!圧倒的完成度で魅せる、情熱のダンスオーケストラ!!既存の表現に囚われない挑戦的アニメーション作品!スタイリッシュに魅せる!みなぎる想いとエネルギー魂のヒップホップで世界を狙う!!世界に放つメッセージ!!UPPER DIVISIONLOWER DIVISION優勝2位2位3位3位優勝いつも僕らのスタイルが受け入れられるのか不安があるのですが、今回は1位をいただけたので素直に嬉しかったです。本戦へ挑戦できるということは非常に貴重なチャンスなので、地元の明石を盛り上げられるよう世界の舞台で何かを残したいですね。ライバルとなる各国の代表の映像を観てプレッシャーを感じることもありますが、信じてやってきたスタイルを貫き、本番のステージ、そしてそこまでの過程を全力で楽します!今回に関しては〝優勝以外は負け〟だという気持ちで臨みましたが、結果優勝はできたものの点数としては目標の数字を達成できず、力不足を痛感しました。本戦では予選と同じ踊りをみせても通用しないことも分かったので、スキル、ユニゾンのクオリティ、音楽に対する個々の表現力など、足りない部分を普段のレッスンから磨き上げ、最高の状態で〝WORLD FINALS〟へ挑みたいと思います!思い通りに作品づくりがいかない部分が多々ありましたが、その分、課外が明確になり、まだいけるはずだという希望を得たことは大きかったです。チャンスをいただいたので、次はすべて出し切り、世界の人々の記憶に残る日本のエンターテインメントを代表するような作品を披露してみせます!自分にとってWODは映像の中の世界だったので、本戦出場の権利をいただき、生であのステージを体感できることは嬉しいです。ユニゾン、構成、フィジカル、メンタルすべての要素がトップレベルでないと通用しないので、根本から鍛え直し、最高のステージで戦える喜びを噛みしめて挑みます!どこよりも大会に向けた厳しいリハーサルをしてきた自負があったので、結果に対しては正直ショックでした。でも勝負の厳しさを味わったことでまたひとつ成長できたので、チームとして本戦のステージではさらに進化した姿を披露し、自分たちのヒップホップで現地の人たちを沸かせてみせます!身近な方々から、国や文化、人種を越えて世界中に、踊りを通じて平和を伝えるために取り組んできました。本戦でパフォーマンスができる権利を頂けて、夢への切符を掴めたような気持ちです。これからさらに技術、表現力、個性を伸ばしていき、パワーアップしたダンスで本戦に臨みます!世界中で予選が開催され、ストリートダンスの振付け作品の国際的コンペティョンとして名高い『WORLD OF DANCE(以下略称:WOD)』。米国にて開催される決勝大会〝WORLD FINALS〟に、なんと日本から過去最大規模となる日本人クルーが挑む! すでに参戦が決まっている6クルーを紹介すると共に、来春に開催が決定した日本予選についての最新情報をお届けしよう!明石から世界へ轟く、明石ブレイカーズ/HotPoint22

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