『SDM』 VOL.52
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第5回目となる梅棒による公演、今回はなんと全く違う内容の公演2本立て! メンバーもそれぞれの公演に分かれて出演し、その一方の「風桶」は梅棒初となる時代劇! 個性豊かなゲスト陣も見所なこの公演の様子をレポート!第5回目となる梅棒による公演、今回はなんと全く違う内容の公演2本立て! メンバーもそれぞれの公演に分かれて出演し、その一方の「風桶」は梅棒初となる時代劇! 個性豊かなゲスト陣も見所なこの公演の様子をレポート! 梅棒初となる時代劇「風桶」は、300年先の未来からやってきた科学者が開発したタイムマシーンに現代のインディーズバンドのメンバーが巻き込まれて、300年前の江戸時代に……という〝タイムスリップ〞もの。 彼らの持ち味であるJ-POP×ダンス×アクティングで繰り広げられる、時に熱く、時にコミカルで、少年漫画のような王道展開は今作でももちろん健在だ。特に歌詞の一部を巧みに芝居の流れとリンクさせる〝歌詞ハメ〞とでも言うべき演出技法はさらに研ぎ澄まされ、より顕著に、絶妙なタイミングで登場人物のセリフを代弁する! さらに、登場人物の名前がさりげなく(?)歌詞に紐付けて設定されていたことが判明した曲では、会場に爆笑とともにまるでパズルが解けたかのような爽快感を感じさせてくれた。 また、勧善懲悪の筋書きではあるものの、悪役すらもどこか愛嬌のあるのが梅棒公演の持ち味の1つ。「登場人物たちのその後の物語ももっと観てみたい!」、そう思わせてくれるほど魅力的なキャラクターたちは、「セリフを一切しゃべっていない」ということを感じさせないほどイキイキとした姿を見せてくれた。 毎回、公演ごとに新たな挑戦を続ける梅棒。「2本立て公演のうちの1本」ということをまるで感じさせないクオリティは、団体としての確かな進化を感じさせるものであった!―今回の公演はなぜ2本立てだったのでしょうか? 1つは、今回は13日間で24ステージの公演、そういったロングランの中でどうやってお客さんに来てもらうか? そう考えた時に「全く別の作品を同時期に観ることができる」、「〝今までの王道的な梅棒〞をリメイクしたもの(OMG)と〝新たな表現〞に挑戦する(風桶)」を同時に提示することで観に来ていただくということ。 それと、やはり梅棒としては「常に新しいことに挑戦している」姿勢でありたいということが一番大きいです。今まで4回公演を行なってきた中でさまざまな試みをしましたが、今回はそれが「2本立て」ということなんですよ!―2本の公演の演出と脚本を同時進行で進めるのは大変ではなかったですか? 大変でしたが、「OMG」はリメイク作品なので、初演時のものを「今回はこういう内容、曲でやって欲しい」ということをメンバーに伝えて、〝一旦預ける〞期間を作り、その間に僕は新作に専念する時期を設けました。その分、梅棒メンバーにも今まで以上に作品に向き合ってもらい、責任感も増した分、それを乗りこえて得たものは大きいと思います。2公演とも全く違ったテイストではありますが、自信を持って「どっちも面白かったでしょ?」って言えますね!リーダー&演出家の今人に直撃! 2本立て公演の狙いとは!?201.1.17(日)-31(日)@東京・吉祥寺シアター梅棒公演、今度は梅棒公演、今度は梅棒公演、今度は梅棒公演、今度は夜桜前線の熱いロック魂が甘之丞を奮い立たせ、怖じ気づいた町人たちにも伝播する! 彼らの熱い音楽と魂が江戸の町を救ったのだ!夜桜前線の熱いロック魂が甘之丞を奮い立たせ、怖じ気づいた町人たちにも伝播する! 彼らの熱い音楽と魂が江戸の町を救ったのだ!江戸の荒くれ者たちを未来の科学力で次々と手なずけていく、もう1人の未来の科学者。彼らに支配されてしまった江戸の町は……。江戸の荒くれ者たちを未来の科学力で次々と手なずけていく、もう1人の未来の科学者。彼らに支配されてしまった江戸の町は……。梅棒公演ではもはや定番(?)の〝突然の生歌〟。本格的な歌唱力で披露される「千の風になって」が会場の笑いを誘う!梅棒公演ではもはや定番(?)の〝突然の生歌〟。本格的な歌唱力で披露される「千の風になって」が会場の笑いを誘う!江戸の町人、甘之丞と芸者みならいのわかば、それを横恋慕する荒くれ者……マンガのような熱い王道の展開が繰り広げられる!江戸の町人、甘之丞と芸者みならいのわかば、それを横恋慕する荒くれ者……マンガのような熱い王道の展開が繰り広げられる!江戸時代にたどり着いた現代のメンバーたちは、それぞれの力やアイテム、そして個性(?)でさまざまな問題を解決していく!江戸時代にたどり着いた現代のメンバーたちは、それぞれの力やアイテム、そして個性(?)でさまざまな問題を解決していく!未来の科学者〝吉田テスタロッサ〟と現代のロックバンド〝夜桜前線〟がひょんなことから江戸時代にタイムスリップしてしまう。未来の科学者〝吉田テスタロッサ〟と現代のロックバンド〝夜桜前線〟がひょんなことから江戸時代にタイムスリップしてしまう。これこそが梅棒流、〝新〟時代劇!風桶梅棒UMEBOU5th WORK梅棒はつねに何かに挑んでいるという姿でいたい。取材・文=長濱佳孝edit by Yoshitaka Nagahama取材・文=長濱佳孝edit by Yoshitaka Nagahama写真(風桶、OMG)=和知明、赤坂久美、飯野高拓photography by Akira Wachi、Kumi Akasaka、Takahiro Iino写真(風桶、OMG)=和知明、赤坂久美、飯野高拓photography by Akira Wachi、Kumi Akasaka、Takahiro Iino22

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