『SDM』 VOL.53
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『?15』 振付:MITTAN/JAZZ人の心を動かす作品づくりとは!?こんな作品が登場しました!基礎技術を教えてくれる先生は他にも沢山いるので、僕は型にハメずに個々の得意な色を引き出すよう意識しています。例えば基本となるフリとタイミングは教えるけど、一人ひとりをしっかり見て、最後は自分の形でフリーで踊れるように練習させたりしますね!今、スキルのある子は多いけど、〝自分〞を出して個性あるダンスを踊れることも大切なので、興味ある方はぜひレッスンに遊びに来てほしいです!普段、どういった指導をしていますか?コンセプトのあるわかりやすい作品創りも得意ですが、発表会の目的は普段のレッスンの成果を披露することなので、ダンスをしっかりみせることを一番意識しています。中でも、ゆっくりしたフリや強めのフリなど、それぞれが長所を発揮できる場面を組み込むことも大事にしています! メンバーの踊りは100点でしたが、創り手としてはもっと踊り手を活かした演出ができたのではないかと反省点もありますね。発表会の振付けでこだわりはありますか?僕は十数年前から生徒としてNOAの発表会に出ていて、今ではインストラクターとして参加していますが、昔も今も、この冬の発表会は特別な存在なんです。選ばれた人だけが作品を披露でき、大勢に観てもらえる……。生徒への想いと同じくらいコレオグラファーとしての想いも大きく、コンテストに出るようなモチベーションで気合いを入れて作品を創っているので、来年も期待していてください!NOAの発表会が持つ、魅力を教えてください!キャッチーさとオシャレさをあわせ持ったヒップホップの振付けが光るナンバー。ブラックコーデで統一された衣装で、クールかつグルーヴィに踊りきった!ヒップホップ、ジャズ、バレエを多彩に織り交ぜたMITTANナンバーは、同発表会で15回目を数える。細かな演出と圧巻のテクニックで観客を魅了した! 某映画を〝ave化〟したavecooの新作は、欲にまみれた女性の二面性と心の動きを奇抜な構成で表現。終盤はキレある圧巻のユニゾンで観客を驚かせた。自然とテンションがあがるファンキーな作品。ベーシックなポッピンのルーティンだが、そのレベルは高くスキルフルなダンスが観る者を唸らせる!!鮮やかなドレスと力強くも優しい振付け、そして爽やかな笑顔が印象的。観る者すべての心を明るくさせ、心踊らせるエネルギーにあふれたジャズナンバーだ!!華やかかつ巧みな演出力で魅せた、王道シアタージャズ作品! 照明、幕、セットを駆使し、大人によるド派手でド迫力のダンスで会場を沸かせた。コレオグラファーに直撃!『ZiGgish』振付:ZIGSO(SHIN、Taabow、Kyo)/HIP-HOPバリエーション豊かなダンスで魅せる、見どころ満点、気合十分のジャズナンバー!序盤は古代遺跡のようなムード、土臭さを漂わせ始まったこの作品。キレがあり激しくもセクシーなダンスで展開していくと思いきや、一転、白ドレスに衣装をチェンジし、水の世界を思わせる世界観で、透き通るように緩やかで美しいジャズダンスに……。さらに衣装が赤く早替わりし、ダンスも勢いを増していくと、最後はマーチングバンドをイメージしたコスチュームと力強くリズミカルなダンスで、パワフルに締めくくった。ダンス押しでありながら、観る者を飽きさせない展開はさすがの業だ!編集者が選んだベストナンバー!!『25』 振付師:千尋/JAZZ HIP-HOP『It’s show time!!』 振付:Anri/JAZZ HIP-HOP『Funk 4 Life!!』 振付:RYUZY/POP『笑顔のチカラ♥』 振付:MIWA/JAZZ HIP-HOP『阿部の月』 振付:avecoo/JAZZ FUNK個性豊かなコレオグラファー陣が名を連ね、豪華な照明やハイクオリティな作品に定評のある『NOA DANCE IMPACT』。多くのドラマや素晴らしい作品がいくつも生まれ、数ある発表会の中でも特に注目度が高いこの発表会は、会場を移しての開催となった今年も、ステージからダンサーたちの想いと熱気が放たれ、彼らの渾身のダンスに観客は大興奮。フィナーレでは、力を出し切ったダンサーの晴れやかな表情に、会場からは大きな拍手が贈られていた!2015.11.7(sat)-8(sun)/人見記念講堂圧倒的なインパクトを誇るステージ!渾身の作品が集う〝ノア〟冬の発表会。東京NOAダンスアカデミー発表会取材・文=安江雄彦text by Takepiko Yasue写真=井上治photography by O-sam Inouemore info → NOAダンスアカデミー http://www.noadance.com/ニューヨーク出身。人気のダンスイベント「ICE CREAM」のオーガナイザーをしつつ、ナンバーやショー等の振付けにおいても、作品力に定評があるコレオグラファーとしても活躍。これまで鈴木亜美、氣志團、M-FLOW等のバックダンサーやツアーダンサーを務め、現在ではアーティストの振付やレッスンなど多数担当している。千尋59

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