『SDM』 VOL.54
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功績. 01BE BOP CREWとは▶ BE BOP CREW結成当時のYOSHIBOW(左)とSEIJI(右)。場所はYOSHIBOWの働いていた福岡のディスコ「Radio City」。◀ 2007年、福岡と東京のBE BOP CREWのメンバーが集結し、ショーを行なった『SUPER SOUL STREET』。▲ 記憶に新しい今年の4月、『DANCE TRIBE』ではチーム〝LEGEND EIGHT〟として、名だたるメンバーとともにショーを行なっていた。▲ 80年代後半、福岡の名だたるダンサーたちが集結した記念の1枚。▶ 91年、再結成時のメンバーたちが集合した記念写真。▲ 90年代、芸能人並の人気を誇った彼らは地元福岡を中心に新聞やTVなど、様々なメディアに取りあげられた。▲ 97年頃、東京と福岡のメンバーが集まった会合での記念写真。▶ 2007年にはBE BOP CREW結成25周年を記念し、「DANCE STYEL」誌では特集が掲載された。YOSHIBOWはなぜ、日本のストリートダンスシーンを形作ったと言えるのか?そして氏の結成したBE BOP CREWとは? その功績をここに綴ろう。なんとなく「大御所ダンサーばかりのチーム」と認識している若い読者もいるかもしれないこのチームは、YOSHIBOWを中心に1982年に福岡で結成。85年に1度解散した後、91年に多くの若手メンバーを加え再結成。東京や九州の小倉にも分家チームが結成され、多くのダンサーのルーツとなるチームであり、そのメンバーは今も日本のダンスシーンの一線で活躍し続けている。ビーバップクルー〝アップとダウン〟の 練習方法を発明くのダンス経験者が最初に習うであろう練習方法、〝アップとダウン〟のリズム取り。この練習方法を考えたのがYOSHIBOWだ。生まれながら自然とビートにのって踊ることができる黒人の様子を研究し、日本人がかっこよく踊るための練習方法として編み出したという。現在日本がアジアの中でもストリートダンス大国と言えるのも、いち早く「黒人のリズムの取り方」を体現することができたからと言っていいだろう。多ストリートダンスチームによる日本初の舞台公演を開催在ではさほど珍しくない「ストリートダンスチームが劇場で公演を行なう」。これを日本で初めて行なったのがBE BOP CREWだ。1989年には東京BE BOP CREWが新宿シアターモリエールで公演を開催。1992年には再結成を果たしたBE BOP CREWが福岡のパピヨン24ガスホールで公演を開催、『JIVE』と銘打たれたこの公演は福岡のみならず、日本全国で公演を行なっていた。現多くのトップダンサーを輩出前を挙げればキリがないほどの一流ダンサーが在籍している(いた)BE BOP CREW。それは「大御所ばかりのチーム」なのではなく、YOSHIBOWを中心とした先駆者の教えに触れ、ともに踊り、踊る楽しさを体現していった(当時の)若きダンサーたちが今、〝大御所〟と呼ばれているのだ。もっとも氏としては「一流を育成する」という気持ちではなく、「一緒にダンスを楽しんでいただけ」かもしれないが―。名功績. 02功績. 0302

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