『SDM』 VOL.55

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STAGE REPORT/ MM公式HP　http://memorable-moment.net/取材・文＝長濱佳孝text by Yoshitaka Nagahama写真提供＝©umiakphotography by ©umiak2016.6.4（sat）　ロームシアター京都 メインホール Memorable Moment京都公演GIFT喜びや悲しみ、楽しさや不安、さまざまな人間の感情が確かな身体表現によって披露されていく。同じく代表作である「レクイエム」、夫を亡くした主人公の深い悲しみを静かに、鋭く表現。――公演を終えてのご感想はいかがですか？　「GIFT」というテーマに沿って、より一層、表現を深めることができたと思っています。具体的に今回の開催にあたっては、ステージがかなり広くて高さもあるので、舞台美術は全部入れ替えて、空間を埋めるように装飾を考えました！――他に変更された所はありますか？　例えば、子供時代のいじめのシーンは前回の公演であまり納得がいってなかったので、1から作り直しました。それと主人公と夫（となる男性）の出会いのシーンは、舞台装飾を変えたのでまた違った動きと演出を考えました。――今秋の東海での公演についてお聞かせください！ 毎回、公演を終る度に反省会をし、直すところは直しているので、またそれを活かしたいと思っています。 この開催は、東海市が私たちの公演を（パッケージとして）買っていただいたかたちになるので、今までのやり方とは違って作品自体に集中できるので、また新たな『GIFT』をお見せできると思います！KAORIalive（Memorable Moment）代表作「No War」は、夫が向かった戦争、その悲劇と凄惨な光景を表している。夫となる男性との出会い、そして求婚のシーンは、映画のワンシーンの爽やかさを呼び起こす。独りになった主人公が舞うのは、悲しみでは無く生への喜びにあふれたダンス！今回の凱旋公演の感想は!?INTERVIEW今回の開催にあたって新たに制作された舞台美術が、より一層シーンの世界観を深める！-INFO-『GIFT』東海公演 2016年10月15日（土）東海芸術劇場にて開催！　初演より2回の再演を経て、Memorable Momentの舞台公演『GIFT』がその活動拠点である京都で開催！　堂々の凱旋公演となる今回の公演、その劇場は過去最大規模のロームシアター京都のメインホール！　広大なステージとキャパ2000人を誇る巨大な劇場空間というスケールで公演が披露された！　物語の内容は初演時より一貫し、1人の女性の生涯を描くもの。母親のお腹にいる頃から壮年へと至るまで、人生における重要な公演、さまざまな出来事をテンポ良く鮮やかに表現していく。　そして過去公演との大きな違いは、その舞台美術！　広大なステージ空間を表情豊かに彩り、それぞれのシーンの世界観を色濃く表すセットが自然と展開されていく。もちろん、各ダンスパートや演出部分もさらなるブラッシュアップを遂げ、単なる〝再演〞ではないことを実感させてくれる。　Memorable Momentがを自らの伝え、広げるべき作品として披露し続け、この秋にも東海公演の開催が決定しているこの『GIFT』。　より多くの人々が目するであろうこの作品は、その強い想いと確かな身体表現技術によって、「生きること、それは生かされ、繋ぐこと」というメッセージを、時と場所を何度変えようと、観る者の心に強くうったえ続けてくれる。Memorable Moment、堂々の京都凱旋公演！Memorable Moment、堂々の京都凱旋公演！Memorable Moment、堂々の京都凱旋公演！すべての生かされるものたちへ捧ぐすべての生かされるものたちへ捧ぐ18