『SDM』 VOL.55
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ュージカルや演劇、ダンス公演など、さまざまな舞台公演が行なわれている昨今。一般の人が観に行く大規模な商業公演でも、ダンスが取り入れられることも非常に多くなってきました。 「大規模なミュージカルとか演劇公演のダンスなんて、バレエやモダンダンスがメインなんじゃないの……?」 とお考えのみなさん! 実は最近は〝ストリート系のダンス〞も数多く取り入れられているのです! 例えば、この秋にKAAT神奈川芸術劇場で開催される舞台公演『マハゴニー市の興亡』では、演出家の白井晃さんからの直接の依頼でRuuさんが振付師として起用! また、つい先日開催された宝塚歌劇団の舞台『るろうに剣心』ではKAORI aliveさんが、2.5次元舞台『ダンガンロンパ』ではZoo-Zooさんが演出家からの直接の依頼で振付師として起用されているのです! このように、ストリート発のコレオグラファーも大規模な商業公演にどんどん進出しつつある現在。実は先に挙げた3つの例は全て『Legend Tokyo』で審査員として参加した演出家が、出展したコレオグラファーの作品を観て、依頼したもの! 今年の大会でも、コレオグラファーと演出家の新たな出会いがあるかもしれない!?ミポーツ界において日本人アスリートの多くが、国際試合で必ずぶつかる壁が圧倒的な体格差。ダンス界においても〝パワー〞という点において、コンプレックスを感じている日本人は多いのではないでしょうか? それどころか初めから勝負にもならないと思いこんでいるのかもしれません。 しかし、実際の世界に目を向けてみると、世界のダンスシーンの最前線で活躍する同じアジア人が、実は沢山いるのです! パワーが重要なカギとなるブレイキンやクランプの国際大会では、日本や韓国などの選手が近年活躍をみせている上に、アメリカのコレオグラフ・コンテストで活躍する、パワフルなヒップホップルーティンが持ち味のクルーにも、アジア系ダンサーが多く所属しているのです! 過去〝レジェンド〞でもアジア系アメリカ人であるJawn Ha(Mos Wanted Crew)が、海外ゲストとして超高速かつパワフルなスタイルの振付けを披露。そして、この夏の〝レジェンド〞では、LAで有名な常勝ダンスクルー「GRV」に所属するアジア系の女性コレオグラファーが、作品を披露することに決定したのです! 世界で活躍するアジア系ダンサーの踊りが、我々の固定概念を覆し、新たな可能性のトビラを開いてくれるかもしれませんね!ス大型商業公演に進出するコレオグラファー、その特集記事がP08から!                  米国で活躍するアジア系の女性コレオグラファー、Sorah Yangの紹介は P22 から!日本人はパワーで劣る!?もうそんな言い訳は許さない!大型商業公演の振付け、その今年のトレンドとは!?『Legend Tokyo』から舞台公演振付けに進出したコレオグラファーChapter.5大会での出展を機に、審査員を務めたKAAT神奈川芸術劇場の芸術監督であり、演出家の白井晃氏からの直接の依頼で、この秋同劇場で開催される『マハゴニー市の興亡』の振付師に起用される。RuuChapter.4大会にて最優秀作品賞〝レジェンド〟を受賞し、審査員の小池修一郎氏にその才能を見出される。以後、氏の関わる多くの公演で振付けを担当し、来年公開される「ロミオとジュリエット」ではメイン振付師に抜擢。KAORIaliveChapter.5大会にて、特別選定員を務めた演出家の田尾下哲氏により特別賞を授与される。この受賞を機に、氏が演出を手がける2.5次元舞台『ダンガンロンパ』の振付師に起用され、関係各所より多大な評価を獲得。Zoo-Zoo世界日本人が世界で活躍するスポーツ競技イチロー、松井秀喜、田中将大、ダルビッシュ有など、多くの選手が米国メジャーリーグで活躍。日本独自のスタイルで、国際大会でも結果を残している。野球パワーなど身体能力が絶対的に求められるレスリング。史上初の五輪4連覇を目指す吉田沙保里を始め、これまで伊調馨、浜口京子などの女子選手が活躍。レスリングテニス女子では伊達公子や杉山愛、男子では松岡修造や錦織圭が上位で活躍。特に、錦織選手は日本一、世界29位のスポーツ長者(2016年)となっている。ラグビー格闘技的要素を多く含むラグビー。2015年ワールドカップでは、優勝候補の南アフリカ代表を相手に日本代表が大金星を挙げ、〝スポーツ史上最大の下剋上〟とも称された。舞台振付け大型ショウビズ公演とストリートダンス変わりだした関係、動き出す未来。白井晃×Ruu『マハゴニー市の興亡』 featuring KAAT神奈川芸術劇場田尾下哲×Zoo-Zoo『ダンガンロンパ』小池修一郎×KAORIalive『るろうに剣心』SHOW BUSINESS10総特集0605NEW ARRIVALSダンス公演情報Memorable Moment 『GIFT』Blue Print 『RATBOY』18STAGE REPORT2016年7月発行号2016.8 VOL.55写真=塩崎亨photography by Toru Shiozaki※本誌に掲載されている商品、サービスなどの価格表記は注記がない限りすべて税込みです。■印刷・製本 株式会社 napo.hp:http://www.na-po.jpRuuKAAT神奈川芸術劇場featuring02

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