『SDM』 VOL.57
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委ねられた2つの選択。街の住人や追っ手など、時にシリアスに、時にコミカルに、様々なキャラクターが表現される。道具類を巧みに展開し、富豪の屋敷や街中、列車内、荒れ地など、舞台は様々な表情を見せる。DAZZLE主宰、長谷川達也扮するリンド。物語終盤のソロダンスはリンド自身の深い情愛が伝わる、鬼気迫る身体表現であった。1000年を生きる人魚であるリンド。人間の愚かな所行により死を遂げた先代人魚と口づけにより人魚となった。リンドの嘘の助言の結果、投獄されるハメになったロンド。しかし実は、リンドの嘘がロンドの命を救っていた。「リンドを救う」エンドは、2人で新たな地を目指すものの、あることがきっかけでロンドは命を落としてしまう。「リンドを殺す」エンド、ロンドは2人で逃げようとするものの、リンドは自ら死を選ぶ。ロンドが1人で見たのは、リンドが見せたかった花の咲き誇る風景。DAZZLE OFFICIAL HPhttp://www.dazzle-net.jpphoto ©SMAG25

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