『SDM』 VOL.58
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HPhttps://thecrossact.com/ 『Legend Tokyo』で活躍したコレオグラファーたちが役者としての新たな顔を見せてくれたエンタメ公演『月讀』。6代目レジェンドであるAKIHITOとENcounter ENgraversのメンバーをはじめ、avecoo、ER’S RYOJIが表現者としての垣根を越え、〝役者〞としての新たな一面を見せてくれた! 物語の舞台は江戸時代の終わりの吉原遊郭、1番人気の花魁朝霧と2番人気の月影を中心に展開されていく。女将や禿(かむろ・遊女に使える少女)、馴染み客や男衆など、遊郭をとりまくさまざまな人物たちの愛憎が入り乱れ、やがて1つの大きな事件へと繋がる。 それぞれの本当の想いを隠しながらも徐々に運命がこじれていく中、最後にそれぞれの〝真の愛〞が明かされ、「大切なのはどう生きるか、どう生きたか」というメッセージが来場者の心に届けられた。 また、個性豊かな登場人物たちは本職の役者陣が骨太の演技力であざやかに演じてみせ、要所で見られる〝レジェンド〞コレオグラファーたちによるダンスパフォーマンスがさらにステージを華やかに彩る! それぞれのシーンの表現者たちが1つの舞台で物語を紡いでみせたこの舞台は、表現の垣根を越えた新たなステージ・エンターテインメントとして来場者を楽しませてくれた!〝レジェンド〟コレオグラファーが熱演!花魁の世界で描かれる〝真の愛〟!愛と憎しみが渦巻く随所に盛り込まれたダンスシーンは、振付師たちの力が遺憾なく発揮されている!影に容赦ない嫌がらせを仕掛ける先輩花魁avecooはまさにハマリ役!?KIHITOは2人の花魁の間で揺れる重要人物、馴染み客の艶吉を体当たりの演技で熱演!霧のため、すべての罪を被り拷問を受ける月影。鬼気迫る演技が緊迫感を高める。語のラスト、隠されていた〝真の愛〟が明かされるが、悲しい結末が待っていた。付だけではなく、ER’S RYOJI、AKIHITOはソロダンスでも会場を沸かせる!魁の朝霧(左)と月影(右)は幼いころから姉妹のように互いを慕って育ってきた。に恋愛の幻想を楽しませる遊郭。そこは華やかに見えつつ、さまざまな想いがひしめく。いあり、感動あり、いくつもの要素が詰まったストーリーで来場者を飽きさせない。取材・文=小山内瞳text by Hitomi Osanai写真提供=THE CROSSphoto-cooperate by THE CROSSCBGKシブゲキ!!2017年1月6日(金)- 8日(日)月讀~ TSUKUYOMI ~男月朝振花笑A物45

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