『SDM』 VOL.58
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あのアニメ映画のテーマ曲を繊細に美しく表現した。心にまっすぐ響く、思わず見入ってしまう神秘的な作品。作品を構成する全ての要素が華やかなステージを演出!発表会とは思えないスケールで会場を大いに沸かせた!東京を巡る電車をモチーフに、舞台となる駅によってガラリと作品を変える演出で、絶えず観客を楽しませた!『You can‘t stop the beat!!』 振付:Anri/JAZZ HIPHOP『Melhor mu’sica e amigos』 振付:SORI/LOCK『MADE IN TOKYO』振付:avecoo/JAZZ FUNK今回の発表会で唯一のロッキンナンバー! 思わず体がノリだすようなサンバのリズムに乗せてファンキーに踊りきった!『Proud Woman』 振付:MIWA/JAZZ HIPOHPバイブス全開!! タイトなル-ティンをヒップホップならではの力強さで踊りきり、観客を圧倒してみせた!『Squad』 振付:WATARU/HIPHOP『テルーの唄』 振付:星菜/JAZZ送風機で煽った赤い布を燃える太陽に見立てて、「天照大御神」の壮大な世界観を神秘的かつ壮大に表現した!こんな作品が登場しました!僕は今回の発表会の中で1番暗い作品、〝陰〞な作品を作りたいと思っていました。今回の作品のイメージが『広いお屋敷の中でそれぞれが独りでいて、独りで踊っている』という、完全に〝独り〞ということを強く意識して踊るものだったので、リハーサルの段階では踊り、振りの前に〝全員で踊っている〞〝全員で作り上げている〞ということに重きをおいて指導していました。今回の作品に込めた想いを教えてください!師匠の教えがすごく自分の中に残っていて、作品が単調にならないように1ヶ所もしくは2ヶ所は作品の中にお客さんがハッとなるような、思わず息を呑むような瞬間を必ず作るようにしています。今回は実際のバトントワリングの選手に入ってもらって技を決めてもらったり、難しい組技なんかも恐怖心がなくなるまでアザを作りながら必死に練習していました。作品作りの部分で1番大事にしている部分は?今まで1通りいろいろな作品を作ってきたんですが、実はまだ〝邦楽でのスロージャズの作品〞を作ったことがないんですよ。シンプルに日本語って日本人に伝わりやすいですし、〝メッセージ性のもの=それが答え〞になっちゃうのが難かしくて、今まで手をつけていなかったんですが、今年はメッセージ性のある綺麗なスロージャズの作品を出してみたいですね。今後、振付師として挑戦していきたいことは?コレオグラファーに直撃!編集者が選んだベストナンバー!!さらに進化したステージへ!!渾身の作品が集う〝ノア〟冬の発表会。個性豊かなコレオグラファー陣が名を連ね、豪華な照明やハイクオリティな作品に定評のある『NOA DANCE IMPACT』。多くのドラマや素晴らしい作品がいくつも生まれ、数ある発表会の中でも特に注目度が高いこの発表会は、会場を移しての開催となった今年も、ステージからダンサーたちの想いと熱気が放たれ、彼らの渾身のダンスに観客は大興奮。フィナーレでは、力を出し切ったダンサーの晴れやかな表情に、会場からは大きな拍手が贈られていた!取材・文=池田南津樹text by Mizuki Ikeda写真=中島恵photography by Kei Nakashima2017.1.14(sat)-15(sun)/恵比寿 ザ・ガーデンホールmore info → NOAダンスアカデミーhttp://www.noadance.com/東京NOAダンスアカデミー発表会今回の発表会において、1番〝暗い作品〟にしたかったという本作。『ワタシ以外の16人』という意味深なテーマの通り、終始どこか〝孤独〟を感じさせるような世界が展開される。NOA発表会の大きな特徴の1つである豪華な照明・LED装置をあえて極限までシンプルにすることによって、より一層作品の世界観や完成度が引き立つ仕上がりになった! 指先まで神経を張り巡らせているような繊細な振付と、大人数を活かした構成、息をのむダイナミックな演出で観る者の心を惹き付けた。『one of them』 振付師:松GORI/JAZZ奇抜なイメージ力が生み出す圧倒的な作品力!17人の〝個〟が魅せる世界。松GORI数々の有名アーティストのバックダンサーをつとめるほか、ステージ・舞台演出もてがける。2012年には自身で監修・演出した長編作品「ミエナイモノ」を制作。また、スタジオ発表会やイベントでも数多くのナンバー・作品を制作しており、男女問わず絶大な支持を誇るダンサーだ。人の心を動かす作品づくりとは!?47

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