『SDM』 VOL.59
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今年の8月に東京国際フォーラム・ホールAで開催される『Legend Tokyo Chapter.7』。この大会に2代目レジェンドである梅棒が新作大人数作品を出展決定! この出展を記念し、〝レジェンド〟受賞を振り返りつつ、新作への思いを語る!取材・文=長濱佳孝text by Yoshitaka NagahamaLegend Tokyo Chapter.7〝レジェンド〟ゲスト作品出展Special Interview伊藤今人(梅棒)―〝レジェンド〞受賞からこの約4年間を振り返ってみて、どのような展開がありましたか? 梅棒として舞台公演を展開していることが、一番軸となっている活動ですね。もともと僕らはChapter.2に出場する時、「必ず日本一になる、その後に劇場進出する」と決めて、大会前から準備していた初の舞台公演を大会2ヶ月後に行ないました。 その時の劇場は200人収容で、今度の第7回目の公演は、東京では900人収容の劇場で開催します。 劇場規模の拡大もそうだし、今まで6回の公演を経験してきた中で、動員数も2000人から1万人に増えている、こういう団体って少なくとも演劇界にはいないんです。 こういう活躍ができたのも、〝レジェンド〞で優勝して、いいロケットスタートをきれたのがとてつもなく大きいですね!―やはり〝日本一の振付師〞という称号は、それだけ注目度も変わってきますよね! あとは、その時の大会で審査員をしていて、その後僕らを応援する側に回っていただいた方たちの力も、ものすごく大きいです。そういった大きな波を逃さずに乗れたことも大きかったですね!―具体的にはどのような応援があるのですか?〝ぴあ〞さんの協力は大きいです。毎回、公演もぴあさんとの〝共催〞という形で行なっていて、プロモーションや他地域への公演展開など、梅棒だけでは力が及ばない点をやっていただいています。僕らは「いい公演を作る」ということに集中できる環境を作っていただいている感じですね!こんな規模の拡大している団体は他にはいない!―では、そもそも〝舞台公演〞にこだわる理由はなぜですか?〝劇場〞という密閉空間は「梅棒という存在を集中して観てもらえる」ところなんです。エンタメ業界の方やアーティストさんも観に来ていただいて、僕らを知っていただいた結果、ミュージカルやコンサートなど、そこからさまざまなお仕事につながっています。 これが5分間の作品だと「この人たちがミュージカルでどういう振付ができるんだろう」って想像しにくいと思うんですよね。―公演の評価が、そのままお仕事につながっているんですね! そうですね! 本当に多種多様な、色んなエンタメ方面からお仕事をいただけるようになっています。 それこそが〝色んな個性のメンバーが集まっている梅棒〞という団体にとって独特かつ最適な仕事の増え方なのかなと思っています!劇場という空間は、僕らに集中して観てもらえる環境梅棒(代表:伊藤今人)男性のみのジャズダンスチーム。「踊りは気持ちだ!」の信念のもと、独特のパフォーマンススタイルでエンターテインメント性あふれる作品が持ち味。近年ではさまざまな試みを取り入れた単独公演を積極的に行ない、メンバーのそれぞれは演出やアーティスト、TVドラマ振付、役者、カメラマンなど、幅広く活躍している。〝レジェンド〟受賞作品『男なら、やってやれ!!』2012.8.2-3 渋谷公会堂『Legend Tokyo Chapter.2』男性ダンサーのみで魅せる、力強くも揃えられたユニゾン、少年マンガのような熱いストーリー展開に笑えながらも大胆なトリック演出など、圧倒的な作品力で〝レジェンド〟に輝いた!01!Playbackレジェンド優勝でロケットスタートができた〝舞台活動〟!梅棒Chapter.2からの軌跡 そしてChapter.7に向けて38

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