『SDM』 VOL.59
42/60

今年の8月に東京国際フォーラム・ホールAで開催される『Legend Tokyo Chapter.7』。この大会に4代目レジェンドであるMemorable Momentが新作大人数作品を出展決定! この出展を記念し、〝レジェンド〟受賞を振り返りつつ、新作への想いを語る!取材・文=長濱佳孝text by Yoshitaka NagahamaLegend Tokyo Chapter.7〝レジェンド〟ゲスト作品出展Memorable MomentSpecial InterviewKAORIalive(Memorable Moment)―改めて、Chapter.4で〝レジェンド〞となってから、どのような変化がありましたか? Chapter.4だから2014年、まだ2年半くらいしか経っていないんですね! 体感的には5年くらい経ってるんじゃないかと思ってました(笑)。 やはりこの2年半というのは、宝塚の小池先生※1からいただいたお仕事で結構埋まっているので、改めて小池先生との繋がりが大きいなと思いました。―最近では小池先生の関わる舞台の多くを振付されていますよね! 2015年に初めて宝塚歌劇団の「1789」の振付をさせていただいて、その振付が「ミュージカル・ベストテン」※2の振付賞を頂けて、それがすごく大きかったですね。 それから、小池先生以外にも大きな商業的な振付のお仕事を頂けたり、振付師としての仕事もすごく増えました。この2年半はそんな印象ですね!※1……日本を代表するミュージカル界屈指の巨匠演出家。宝塚歌劇団理事を務めるほか、さまざまなミュージカルや舞台の演出を手がけ、2014年にはその功績が讃えられ皇室より紫綬褒章が授与されている。※2……ミュージカル出版社の雑誌「月刊ミュージカル」にて、年間を通じて優れたミュージカルを部門毎に選出し、毎年度2月に発表される。選考委員は演劇評論家と各新聞社のジャーナリストが務めている。―レジェンド受賞前と比べて、やはり大きな規模の仕事が増えた感じですか? そうですね、以前はダンサーとしての出演依頼が来て、「出演するから振付も当たり前にする」という形が多かったです。自分が出演せずに、「振付師というクリエイターとしてお仕事させていただく」ということはあまりなかったですね。「ミュージカル・ベストテン」の振付賞を受賞!―ダンサーとして出演する仕事と、振付だけを依頼される仕事はどういう所が一番違いますか? 以前は自分が作りたいもの……表現したいものや発信したいことを作ってきました。 けど、〝振付師の仕事〞となると演出家のリクエストに応えたり、クライアントの要望を満たすように作ったり、満足してもらう。 それ以上のものを出せるかどうか、ということが目的なんですよね。そういう仕事は〝レジェンド〞で優勝してからしか受けてないですね。―「自分の好きなように振付できない」というのはやりづらいものですか? それがけっこう楽しいなって思うことが増えたんですよ! 楽しいというか、「これでどうだ! 文句ないでしょ!」って気持ちで臨めたり! ただ、〝振付師の仕事〞となると自分のダンスを踊れなくなるので、そこは2年半で精神的にも身体的にも変わった気がします。〝振付師としての仕事〞が一気に増えた!KAORIalive(Memorable Moment)Memorable Momentのリーダーであり、京都のダンススタジオ「STUDIO DANCE ALIVE」の経営者としての顔も持つ。国内外の名だたる大人数コレオグラフコンテストで高い評価を獲得し、〝レジェンド〟受賞後は大手ミュージカル舞台の振付に数多く起用。2015年には年間で優れた振付家に贈られる「ミュージカル・ベストテン」振付賞を受賞している。ダンサーとしての仕事から、振付師としての仕事に。〝レジェンド〟受賞作品『No War』2014.7.27-28 舞浜アンフィシアター『Legend Tokyo Chapter.4』流れるように紡がれる複雑なフォーメーションに、圧倒的に揃えられた群舞。そして何より強く世界へ平和を訴えかける強いメッセージを伝える作品で〝レジェンド〟に輝いた。01!PlaybackChapter.4からの軌跡 そしてChapter.7に向けて40

元のページ  ../index.html#42

このブックを見る