『SDM』 VOL.60
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―日本人としてマイケル・ジャクソンと踊った唯一のダンサーとして知られていますが、当時のことを教えていただけますか? きっかけは初めて女性ダンサーを起用することになったマイケルの「DANGEROUS TOUR」(1992年)ですね。合格者1名のオーディションという狭き門でしたが、数多い応募者の中からマイケルが直接選んでくれました。―「合格者1名」とは超難関のオーディションを合格されたのですね……! そういうことになりますね。それから約1年5ヶ月、「DANGEROUS TOUR」で世界28ヵ国をまわって、ショートフィルム「Ghost」までの計6年間、マイケルのバックダンサーを務めました。他にもプリンスやポーラ・アブドゥル、ベビーフェイスといったアーティストのワールドツアーやTV番組、PVなどに出演したんです。―ちなみに、「ユーコ・スミダ・ジャクソン」というのはダンサー名ですか?日本の方なんですよね……? 本名ですよ(笑)! 私は1997年にアメリカで結婚したのですが、夫の名前が〝ジョージ・ジャクソン※〞なんです。娘も1人いるんですよ。※ブラックミュージックの権威であるレコードレーベル「モータウンレコード」のCEO。映画プロデューサーとしても知られる。―現在はどのような活動を展開されているのですか? LAを拠点に活動していて、ダンスやアウェークニング(※TOPICS参照)のプライベートレッスンを行なったり、ヨーロッパや中国方面でのイベントにご招待いただいたりしていますね。スペインでは大学で指導を行なったりもしています。―日本ではどのような活動をされていますか? 日本では2009年からアウェークニングのレッスンを行なう自分のスタジオを主宰しておりましたが、今年の3月でクローズし、現在はオンラインレッスンやショッピングを展開しています。それと、オリジナルのアパレルブランドを手がけたり、今年は開発に長い時間をかけたダンスシューズを発表する予定です!―幅広い活動をされているのですね!では海外でも活躍されているユーコさんから見て、日本のダンサーの印象は? 日本人ダンサーは国内外においての素晴らしい活躍をよくお聞きしますので、そういった話は心から嬉しいですし、誇らしく思っています! 私たち日本人のダンサーが練習や研究に熱心で、それが多くの発表の場で披露されて多くのオーディエンスに感動を与えています。それはアメリカやヨーロッパでもリスペクトされていますし、評価は高いですよ!Prole23才の時に単身LAに渡り、合格者1人という難関オーディションを勝ち抜きマイケル・ジャクソンのただ1人の女性ダンサーとして選ばれる。07年にはNewsweek誌にて「世界で尊敬される日本人100人」に選出。以後、ダンス、ヨガを取り入れたオリジナルのエクササイズの指導や自身考案のオリジナルアパレルブランドを展開している。Yuko Sumida JacksonYuko Sumida JacksonYuko Sumida Jacksonマイケル・ジャクソンと共演した女性初そして日本人初のダンサー、Yuko Sumida Jackson! 数々の伝説的アーティストと共演し、今や世界をまたにかけた国際的ダンス・アーティストとして活躍する彼女が来る8月『Legend Tokyo』において審査員と特別ゲスト作品出展が決定。そこで長年世界をみてきた彼女の見識、そして今夏の来日について語ってもらった!SPECIAL INTERVIEWSPECIAL INTERVIEW初の女性ダンサー、合格者1名の〝超〞狭き関門!日本人ダンサーの熱心さは、多くの場で感動を与えている!オリジナルブランド 〝Yuko Sumida Jackson〟スポーツカジュアルブランドや、履くだけでダンスムーブをさらに上達できるように開発されたフットギア「Spin Spikes」を手がけている。自身開発のエクササイズ 〝アウェークニング〟ダンスとヨガと格闘技運動などの要素をミックスさせたオリジナルのエクササイズ〝アウェークニング〟を考案、指導している。photography by Guillaume Bihet / Wendy Timmermans『Legend Tokyo Chapter.7』特別企画SDM10周年記念大会08

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